本格的な夏を迎えて、暑い日々が続きますね。
この時期、私の焙煎小屋は灼熱地獄と化します(^^ゞ
しかしながら注文があれば焙煎しないわけにはいきませんので、なるべく日が傾いてから焙煎したいところですが・・・
先日、コーヒーの(ライバル?店)調査でスペシャルティーコーヒーを扱っているショップの、コーヒーを見ていました。
パッと見ると、何となく地味に見えるんですね。。。
まず生産国名が来て、次に生産地、農園名あるいは生産者名が並んでコーヒーのブランド名になっています。
詳細には、どんな所で育ったのか、出来具合はどうか、風味は・・・と言った具体的な情報が並んでいました。
しかし、ここには、「グレードを示す単語」は一切現れてきませんでした。
以前にも書いたことがありますが(そのコーヒーはスペシャリティー?(2))、グレードで区分されるコーヒーは「コモディティーコーヒー」と言って、一般流通しているコーヒーです。
スペシャルティーコーヒーは一般の流通とは別に扱われますので、基本的に、コモディティーコーヒーのグレードとは「別格扱い」です。
グレードが書いてあるのは、販売側が「品質の良さをアピールしたい」からにすぎず、逆に言えばスペシャルティーコーヒーは客観的に品質を評価する基準は「専門家の風味評価のみ」という事になります。
でも、いままで日本で一般に知られているグレード(例えばコロンビア/スプレモなど)も、生産国が勝手に決めた基準であって、美味しさを評価する基準では「全くない」のです。
嗜好品であるコーヒーは、「お客様が好みで決める」という言葉の下に、客観的な風味評価が育ってきませんでした。
でもそこは、ショップが積極的に美味しさを表現していかなといけないと、私は考えております。
大事な事なので、繰り返して言います。
スペシャルティーコーヒーは、「グレードで評価されません」。
風味が素晴らしいと評価されてこそ、スペシャルティーコーヒーなのです。
豆の大きさや、高地で栽培されたかどうかだけで、美味しさが決まるわけではないのです。
(もちろん、大粒の豆の方が完熟しているだろうし、一般に高地の方が豆の風味は良くなると言われています)
実際に味を見て美味しいコーヒーかどうか。
それがスペシャルティーコーヒーであるかどうかを決めているのです。
だから、スペシャルティーコーヒーに「不味いコーヒー」は無いはず。
「美味しいけど、好みに合わない気がする」・・・これはあり得ますけれど(^^ゞ
コーヒーをグレードで評価しない運動?の一環として、こんな記事を今日は書いてみました。
今後も機会があるごとに、こんなことを繰り返し主張すると思います。
それでは!