「 2016年09月 」一覧

コーヒーの産地一覧を作ってみる(まだ作りかけ)


※この記事はまだ書きかけなのですが、あまりに膨大になりそうなので、調査途中ですが公開します。
時間を見て不足部分は追記していきます^^;
 
 
コーヒーを購入すると、ブレンドでなければ通常産地が書いてあります。
色々な国がありますが、生産国の数っていったいどのくらいなんでしょうね?

現状では、コーヒーの産地は70か国程になるようです。
 
意外に多い?それとも少ない?

今回、コーヒーの生産国を(可能な限り)網羅して紹介しようと思い、文章を書きました。
結構長大な文章になっていますが、あえて書こうと思った理由は、
 
・コーヒーの生産地域を網羅した資料が無く、ネット上で紹介されているのは、あくまでも「お店で売っているコーヒー」の産地でしかない。
 
こんなところです。コーヒーを生産しているけれど、知られていない地域って結構あるような気がして、一通り調べてまとめてみようと思い立ちました。
 
コーヒーの風味はどこでも同じということは全くなく、地域ごとに特徴を持っています。豆の品種以上に、その地域の土壌や気候に影響を受けやす植物なんですね。
 
コーヒーの味を細かく知りたい方も、そうでない方も、国ごとの味の違いに注目して飲んでみると、コーヒーに対する意識が少し変わるかもしれません。
 
 
〇コーヒーはどんな国で育つの?

コーヒーは熱帯の植物なので、産地は熱帯地域にあり「北緯25度以南、南緯25度以北」にほぼ収まります。
この範囲をコーヒーベルトと呼びます。
 
ただ、熱帯植物とは言いつつも、直射日光に弱いです。。。
ですので、標高の高くて寒暖のある地域の方がコーヒーには向いています。

また、バナナや豆の木などの大きな木の陰で育つことでも知られています。
 
 
コーヒー生産を産業として力を入れている国は、日本にもコーヒー豆が入って来るため、地域の情報がチェックできます。
そういった国は、なるべく情報を載せるようにしました。
 
生産量が少なく、貿易資料上でコーヒーを作っていることが確認できている国については、とりあえず国名だけです(^^ゞ
 
情報を集められ次第追記したいとは思いますが・・・・
  
では、さっそく地域ごとにコーヒーを生産している国をピックアップしてみましょう。

〇アフリカ大陸

・エチオピア

コーヒー発祥の地として知られているのがここ、エチオピアです。コーヒー発見の伝承は幾つもありますが、どうやら10世紀ごろにはコーヒーの種を煮出して飲用していたようです。
 
国土全体が標高2000mを超える高原地帯で、熱帯地方にも拘わらす寒暖の差があり、理想的なコーヒーの栽培環境が出来上がっています。
コーヒーの多くは野生種で品種の特定がされておらず、コーヒー農園とは言いながらも実質「勝手に育ったコーヒーを収穫」しているため、生産量は決して多くありません。
 
しかし、その豊かな風味と高い品質は世界中で大いに評価され、世界でも最も有名なコーヒー「モカ」と言えば、エチオピアのコーヒーおよびイエメンのコーヒーの事を指します。

・タンザニア

アフリカ位置高い火山「キリマンジャロ」を擁するこの国では、「キリマンジャロ」という名前のコーヒーが良く知られています。
 
北部には「ヴィクトリア湖」、西部にはアフリカ一深い湖「タンガニーカ湖」があり、生態学上貴重な自然公園を二つ抱えた、自然の豊かな国です。国の大半はサバンナ気候に属し、雨季と乾季がはっきりと分かれていますが、北部および南部は温暖でコーヒーの栽培にふさわしい土壌が広がっています。
 
しかし、実の所この国のコーヒーは世界的にはそれほど知名度は高くありません。日本での評価の高さとは裏腹に、タンザニアのコーヒーはそれほど品質が高くないというのが実情です。
 
それでもコーヒーを作るのにふさわしい土壌の地域だけに、熱心な作り手のコーヒーは、非常に重厚な風味で品質も高く、「これぞタンザニアコーヒー」と呼ぶにふさわしいコーヒー農園はいくつも存在しています。

・ケニヤ

国土の大部分が高地のケニヤコーヒーは、世界で最も高品質のコーヒーの一つに数えられています。アフリカで2番目に高い山「ケニヤ山」山麓に多くの農園が集中し、標高1000m~2000mの地域で丁寧に栽培され、水洗処理されたコーヒーは世界中の愛好家の垂涎の的です。

日本ではあまりケニヤコーヒーは知られていませんが、それはほとんどがヨーロッパに輸出されてしまって、品質の良いケニヤコーヒーが日本に入るようになったのは21世紀に入ってからのためと思われます。

19世紀後半からイギリス領となったこの国では、コーヒーの研究が積極的に行われ、高品質のコーヒー品種(SL種)が数多く育てられてきました。SLとは「スコティッシュ・ラボラトリーコーヒー研究所」の頭文字を取ったものです。
 
 
・ルワンダ
 
アフリカ中部に位置し、四方をほかの国に囲まれた内陸国です。西部にキブ湖があり、ナイルとコンゴの分水嶺(水域を分ける山脈)が南北に走っており、ナイル川の源流と言われる水域です。一方東部は丘陵地と平原、沼沢地が交互に現れる複雑な地形で、「千の丘の国」の異名を持っています。
 
ルワンダコーヒーは、植民地時代に外貨獲得のために苗木が持ち込まれ、栽培が進みましたが、長らく続いた政情不安および内戦のために、大規模な農園は無く、小規模栽培が行われています。
 
もともと高いポテンシャルを持っていた地域だけに、農業技術指導によって品質は急激に向上し、現在ではコーヒーの品評会「カップ・オブ・エクセレンス」を定期的に行うまでになりました。
 
 
・ブルンジ
 
北部をルワンダ、東部をタンザニア、西部の一部をコンゴに接しています。ルワンダと同じ部族(フツ族、ツチ族)によって構成されており、部族抗争が絶えず、ルワンダ同様に政情が不安定な国です。
 
気候的には周辺国と同じく熱帯に属し、コーヒーはブルンジの主要産業として生産には非常に力が注がれています。しかし生産量はそれほど多くないため、日本に輸入される量は極めて少なく、2013年に国際見本市で紹介されて以来、僅かずつ入ってくるようになりました。
 
  
・ウガンダ
 
ウガンダは、ルワンダ、タンザニアの北に位置しますが、東アフリカ高原に位置し、南部にヴィクトリア湖があり、国土のあちこちに湖と湿地が見られます。
 
気候区分ではサバンナですが、ヴィクトリア湖の影響で南部では一年を通じて雨が多く、地域によって気候が多少異なるようです。

平均標高は約1100mと周辺国同様に高地が続いており、東部のエルゴン山周辺で作られるコーヒーが品質が高いことで知られています。
 
 
・マラウイ
 
アフリカ南東部に位置し、北部でタンザニアと国境を接しています。マラウイ湖が国土の5分の1を占めており、熱帯地方にでありながら高地であるために気候は温暖で寒暖差が大きく、コーヒーの栽培にうってつけの地域の一つです。
 
しかしコーヒーは主力産業ではなく、生産量も少ないために日本に輸入されることは少なく、稀に入手が可能になります。

 
・カメルーン
 
カメルーンは中部アフリカに位置しています。ちょうどアフリカ大陸の西側のくびれの位置にある国です。

気候は、熱帯雨林気候、サバンナ気候、ステップ気候を入り混じった多岐にわたる気候を有しており、「ミニアフリカ」とも呼ばれています。

コーヒーは北西部の比較的温暖な地域で栽培されています。主力はロブスタコーヒーですが、近年アラビカコーヒーの栽培にも力を入れており、徐々に生産量も増えてきました。
日本では一般的ではありませんが、現地組合との契約で、徐々に流通しつつあります。
 
 
・赤道ギニア
 
赤道ギニアは、大陸といくつかの島からなる小国で、大陸部の北はカメルーン、南はガボンに接しています。首都は島の一つ、ビオコ島のマラボという街です。
 
元々は農業国で、カカオとコーヒー豆を栽培していました。現在では主要産業は原油に移りました。
現在でもコーヒーの生産は行われているはずですが、アラビカコーヒーの情報はありません。
 
・ガボン
 
ガボンは中部アフリカに位置する国です。カメルーンの南に位置する小国です。熱帯雨林気候で、国土の8割を森林に覆われています。産油国で、産業としての農業はあまり発展しておらず、コーヒーの生産もあるようですが、地域で消費する程度のようです。
 
・アンゴラ

アンゴラはアフリカ南西部に位置しています。熱帯地方に属していますが標高は高く、沿岸ぶは寒流の影響で穏やかな気候になっています。
 
気候的にはコーヒーの栽培に適しており、1970年代には23万トンのコーヒー豆を輸出していました。
しかし、内戦が勃発しコーヒーの生産は減少。現在も生産はされていますが、安定供給できるほどには回復していないようです。これからの生産回復に期待したいところです。
 
 
・ベナン
ベナンは西アフリカに属しています。西がトーゴ、東がナイジェリアと国境を接しています。
 
主要産業は農業で、コーヒー豆も栽培していますが、すべてロブスタです。
 
 
・トーゴ
トーゴは西アフリカに属しています。西がガーナ、東がベナンと国境を接しています。国土はなだらかな丘陵地帯で、サバンナ気候です。
 
主要農産物は綿花、ココア、コーヒーです。ただしすべてロブスタ豆でヨーロッパ向けに輸出されており、日本には入ってきません。 
  
 
・ガーナ
 
ガーナは西アフリカに属しています。気候的には、北部が熱帯、南部が亜熱帯に属しています。
コーヒーの生産は行われているようですが、すべてロブスタコーヒーで、日本には輸出されていません。
 
日本ではチョコレートの材料、カカオの方が有名ですね。
 
 
・コートジボワール

コーヒーは国の主要産業の一つに挙げられます。生産しているコーヒーはロブスタで、ほとんどがヨーロッパ向けに輸出されています。
 
 
・リベリア
 
リベリアは西アフリカに属しています。東側をコートジボワール、北側をギニア、西側をシエラレオネと国境を接しています。
高温多湿の熱帯気候で、リベリカ種と言われるコーヒーの産地でもあります。アラビカ種と比べて風味は劣り、ロブスタ種と比べて生産性も低いため、広い地域での栽培は行われていません。
 
 
・シエラレオネ
シエラレオネは西アフリカ、西部大西洋岸に位置しています。南東をリベリア、北側をギニアを国境を接しています。
 
気候は熱帯性で高温多湿。5月から12月までの雨期と、12月から翌年4月までの乾季に分かれています。
 
国土の標高は平均300mほどで、コーヒーの栽培も行われていますが、ほぼロブスタと思われます。
 
 
・ギニア
 
ギニアは、西アフリカ西端に位置しています。北にセネガル、北西にギニアビサウ、北東にマリ、南にシエラレオネ、リベリア、南東にコートジボワールと国境を接し、西は大西洋に面しています。
 
赤道ギニアとは異なる国なので注意。。。

気候は、沿岸部が熱帯雨林(森林ギニア)、北部がステップ気候(草原ギニア)と割とはっきりと分かれた気候条件の国です。

主要産業はボーキサイト等の鉱山資源で、農産物はわずかながら輸出しているようです。コーヒー豆はロブスタを少量輸出しているのみです。
 
 
・マダガスカル

世界で4番目に大きな島であるマダガスカル島は、アフリカ大陸の東部に位置しています。
 
アフリカから孤立したかのような独特な自然環境が残っており、マダガスカル固有の動植物が数多く生存しています。
 
主要産業は農業で、コーヒーは主力農産物の一つです。
しかし、生産しているコーヒーの90%以上はロブスタで、アラビカコーヒーはわずかに10%程度。
ほぼすべてがヨーロッパへと輸出されており、日本には契約農園から僅かに届くのみです。
 
 
・レユニオン(フランス)

マダガスカル東部にある孤島です。コーヒーの歴史上きわめて重要な役割を担った地でもあります。
 
元々は「ブルボン島」という名前で、1718年にイエメンのモカコーヒーが持ち込まれ、栽培が始まりました。そしてこの島から中南米に伝わっていったコーヒーが、今でも「ブルボン」という品種で知られています。
 
コーヒーの栽培は1940年代に廃れてしまったのですが、近年、幻のコーヒーとされていた「ブルボン・ポワントゥ」という品種が川島良彰氏とフランス政府の協力によって再発見され、少量栽培がおこなわれています。(ブルボン・ポワントゥはUCCコーヒーから限定販売されています)
 
 
・モーリシャス
 
マダガスカル島、レユニオン島の東、インド洋に浮かぶ孤島です。
主要産業は観光で、リゾート地として知られています。
 
僅かですがコーヒーが生産されていますが、量が少なくて日本に入ってくることはなさそうです。
 
 
・ナイジェリア

以前はコーヒーの生産が行われていて様子。現在は不明
 
 
・ジンバブエ

アフリカ南部に位置し、東側でモザンビーク、南側で南アフリカ、南西側でボツワナ、北西側でザンビアと国境を接しています。ザンビア国境には世界最大の滝として知られるヴィクトリア滝があります。
 
熱帯性気候でありながら、国全体の標高が高く温暖な地域で、コーヒーの栽培に適した気候です。
 
主要産業は石炭や鉄鉱石などの鉱物資源ですが、一部地域ではコーヒーの栽培がおこなわれており、契約農園を通じて、稀に日本にも輸入されているようです。
 
しかしながらコーヒー豆の供給はあまり安定しているとは言えず、見つけたらラッキーかもしれません。
 
 
ザンビア

アフリカ南部に位置し、ボツワナ、ジンバブエの北側に位置する国です。東側がタンザニア、モザンビーク、北側がコンゴ共和国、西側がアンゴラと国境を接している内陸国です。
 
赤道付近にありながらも、標高が高いために気候は温帯に属し、コーヒーの栽培に適しています。

主要産業は銅で、銅の輸出に依存していたため経済は低迷しているようです。コーヒーの栽培もおこなわれていますが、生産量は非常に少なく、日本には入ってきていません。日本はODAによる協力を行っており、この支援によってコーヒー栽培も行われているとのこと。
 
 
コンゴ
 
アフリカ中央部に位置している非常に広大な、西ヨーロッパに相当する面積を有した国です。赤道をまたいで国土の3分の1が北側に、3分の2が南側にあります。
 
非常に雨が多く、雷も地球上で最も多い事で知られています。年間降雨量は場所により2,000ミリを超え、アマゾンに次ぐ広さの熱帯雨林を抱えています。
 
主要産業は鉱業で、あらゆる鉱物資源が採掘され、この利権をめぐって長らく戦乱状態にありました。現在も決して安定した政情の国とは言えません。
 
コーヒー栽培は、コーヒー栽培は東部の北キブ州および南キブ州で行なわれており、6割がロブスタコーヒー豆ですが、東には氷河で覆われる高山があり、この中腹がコーヒー栽培に適した気候で、品質の良いアラビカコーヒーの生産が行われています。
 
日本ではあまり知られていませんが、コンゴコーヒーは輸入されています。ただし、安定供給と品質に関して未知な部分が多いので、私は扱っていませんが・・・

ロブスタコーヒー豆が生産されている。

ボツワナ

ロブスタコーヒー豆が生産されている。

モザンビーク

ロブスタコーヒー豆が生産されている。

中央アフリカ

ロブスタコーヒー豆が生産されている。
 
 
 
〇中東
 
・イエメン
世界で最も有名なコーヒー産地の一つです。「モカコーヒー」言われるコーヒーは、イエメンの港「モカ港」に由来しています。アラブ読みでは「ムハー」です。(現在は砂に埋もれてしまって、港としての機能はありません)

地理的には複雑な気候区分で、北部は砂漠、紅海沿岸部も乾燥地帯ですが、西部山岳部は雨が多く、コーヒーの産地もここにあります。

東部は標高が2000mを超え、気温も夜間は0℃付近まで下がるために、コーヒー栽培にはあまり適していないようです。

コーヒーの発祥地はどちらか、いまだにエチオピアと争って?います。コーヒー発見伝説の一つ「シェーク・オマル伝説」はイエメンでのお話しです。

コーヒーのブランドとしては「モカ・マタリ」が有名です。コーヒーの産地の名を取ってつけられていますが、日本で流通しているモカマタリは、マタリ地方のコーヒーではなく、イエメンで収穫されたコーヒーすべてに「モカ・マタリ」の名が付きます。もちろん品質も安定していません。

首都サナアからイエメン最高峰の山「シュワイヴ山」に向かうまでの高地は、雨量が多く「バニーマタル(雨の子孫)地方」と呼ばれ、最高級のコーヒー作り出しています(ここがいわゆるマタリ地方です)。

イエメン産コーヒーで、本当の意味でのマタリコーヒーは「バニーマタル」というブランドで扱われています。

コーヒーの製法は伝統的で、生産量も多くはありませんが、その独特の風味は世界中に愛好家がいて賞賛を惜しみません。
 
 
〇アジア・オセアニア
 
・インド
 
紅茶生産国のイメージが強いインドですが、実はコーヒーの歴史に重要な役割を果たしています。
 
15世紀ごろは、コーヒーの生産はイエメンが中心で、豆の持ち出しは禁じられていました。しかしインドのイスラム聖職者ババ・ブーダンは、メッカ巡礼の際にイエメンに立ち寄り、7粒のコーヒーの種の持ち出しに成功します。
 
その豆をインド南部、カルナタカ州の山中に植え、一つが目を出して、アラブ地方以外で初のコーヒー栽培に成功した、とされています。
 
その後、19世紀にコーヒーの病気である「さび病」がアジア地域に大流行し、インドのコーヒー生産は壊滅的打撃を受けます。この病気の影響で、多くの地域で紅茶生産に切り替わりました。
 
しかし現在でも、コーヒーの生産は続いており、古き良き時代の風味を醸し出すコーヒーとして、根強い人気を保っています。
 
 
・インドネシア

最初のコーヒーの苗木をオランダ人が持ち込み、栽培を始めたのが最初と言われています。それまではアラブ人が独占していたコーヒーが、ヨーロッパ人の手によって作られるようになりました。
 
19世紀にさび病と言う伝染病で一度は壊滅状態になり、病害虫に強い「ロブスタ種」というコーヒーが生産の9割を占めます。
 
しかし、スマトラ島北部で栽培されているアラビカ種「マンデリン」は独特の風味と強いコク、甘みが特徴で、世界中に愛好家がおり、人気は高まる一方で、常に品薄状態が続いている人気のコーヒーです。
 
 
・カンボジア
 
アジア地域では、アラビカ種コーヒー豆を生産できる気候の整った地域は多くなく、低地の多いカンボジアでも、生産されるコーヒーはカネフォラ種「ロブスタ」と呼ばれるコーヒーです。

・スリランカ

気候は熱帯性で、海岸部・低地では高温多湿ですが、山岳部は比較的冷涼で、コーヒーの栽培には良い条件が整っています。
しかしながら、コーヒーはほとんど栽培されておらず、高地(標高500m以上)ではお茶の栽培が主に行われています。

その昔はコーヒーの栽培が盛んに行われていましたが、18世紀後半に東南アジアでさび病と呼ばれる伝染病が蔓延し、コーヒーは壊滅的打撃を受けました。その代替としてお茶の栽培がおこなわれるようになり、現在は世界第3位のお茶の産地として知られています。

コーヒーの栽培は、NPOなどの支援により徐々にですが行われるようになっているようです。しかし安定供給できるほどではなく、日本では特定の業者のみ取り扱いがあるようです。

ソロモン諸島
タイ
ニューカレドニア
ハワイ(アメリカ)
パプア・ニューギニア
バヌアツ・タンナ島
フィリピン
フィジー
ベトナム
ミャンマー
ラオス
中国
日本
東ティモール

〇中米・南米
・メキシコ

メキシコの気候は、北部が温帯、南部が熱帯に区分されます。国土の大部分が標高1000mを超えるため、標高によっても複雑に気候に違いが現れます。コーヒーの栽培は熱帯から温帯の標高の高い高原地域で行われています。

コーヒー農園は小規模なところが多く、メキシコ原住民族が数多く生産に従事しています。
日本ではメキシココーヒーはあまりい知られていませんが、ほとんどが世界最大のコーヒー消費国、アメリカに出荷されるためです。
概して品質は高く、香りのよい上品な風味のコーヒーです。
 
 
・グアテマラ

中米北部、メキシコの下に位置するこの国は火山が多く、コーヒー農園も火山の中腹に多くみられます。火山灰質の肥沃な土壌が品質の高い風味豊かなコーヒーを生み出す理想的な環境を作り出しています。
 
生産地域の標高は600m~1500mの地域が多く、大粒で高品質のコーヒー豆は日本でも高く評価されています。

・コスタリカ

コスタリカではコーヒーはバナナと並んで主要な農産物です。人口400万人に対してコーヒーの木が7億本以上もあります。
良質のコーヒーは中央高地で栽培され、1500m以上の標高の地域で採れたものが最高級品とされます。
 
2000年ごろから小規模生産者が独自に生産処理施設を所有し、農園、品種、生産処理にこだわった個性豊かなコーヒーを生産する、マイクロミルと呼ばれる運動がスタートし、個性豊かなコーヒーの生産する国としても知られるようになりました。
 
 
・パナマ
 
パナマのコーヒー生産は、標高1200m~1800mの地域を中心に行われています。
 
90%以上がアメリカ合衆国に輸出されるため、日本ではほとんど知られていませんでしたが、2004年の「ベストオブパナマ国際審査会」というコーヒーの品評会で、ゲイシャ種が登場しその華やかで花のような強い個性が世界中で評判となり、瞬く間に有名な産地となりました。
 
現在でも量より質の生産にこだわっているため、パナマ産コーヒーは入手が難しいコーヒー豆の一つに数えられます。
 
 
・ジャマイカ

カリブ海に浮かぶ島にあるこの国は、国土の5分の4が産地になっており、「ブルーマウンテンコーヒー」の産地として日本では知られています。もっとも、ブルーマウンテンコーヒーは90%が日本向けであるため、世界的には非常にマイナーなコーヒー生産地です。
 
ブルーマウンテンは、行政によって指定された特別な地区(ブルーマウンテン地区)で栽培されたコーヒーにのみ与えられるブランドです。
 
ブルーマウンテンの調和のとれた味わいは、標高が800m以上で、気温の寒暖差が大きく、高品質のコーヒーが育つのに最適な地域によって生み出されるのです。

アンティグアバーブーダ
エクアドル
エルサルバドル
キューバ

グレナダ

セントルシア
セントビンセント
ドミニカ
トリニダードドバゴ
ニカラグア
ハイチ

バルバドス
プエルトリコ

・コロンビア

赤道直下に位置するこの国は、地形の高低差が激しく熱帯、亜熱帯、温帯、寒帯と様々な気候条件が混在した国です。
コーヒーが栽培されているのは、標高1000m~2000mの比較的温暖な地域で、コーヒーが育つのに理想的な地域が選ばれています。
 
多くの人がコーヒーの生産に従事していますが、コーヒー農園は山岳の急斜面にあり作業の機械化が困難で人手に頼らざるを得ないためです。その代わりにきめ細やかな手入れが行き届いたところが多く、品質の高いコーヒーを生産する国として日本でも良く知られています。

・ブラジル

ブラジルは南米大陸中央に位置し、南米の半分近くを占める広大な土地を有しています。
 
大部分は熱帯に属し、高原地帯は亜熱帯、南部のわずかな地域が温帯に属しています。
 
コーヒーの生産は、南東部の3州(パラナ、ミナスジェライス、サンパウロ)を中心に行われてきました。この地域は「テーラ・ロッシャ」と呼ばれる肥沃な赤土の土壌で、気候もコーヒーに適していました。近年では南部で霜害が多発したために、栽培地域が北上し、ミナスジェライス州が中心となっています。

ブラジルのコーヒー農園は広大なところが多く、一つの農園がアフリカの一国の生産量を上回る所もあります。
大部分がアラビカ種ですが、一部地域では病害虫に強いカネフォラ種も栽培されています。

ベネズエラ
ペルー
ボリビア
ホンジュラス



安いコーヒーを美味しく頂く


************************************
CAFE LUA CHEIAのこだわりのコーヒー
「マンデリン・ブルーバタック」がamazonで販売中です。
深煎りで風味豊かなスペシャルティーコーヒー、ブルーバタックをお楽しみください。


************************************
 
 
今回のお話は、自分にとってはあんまりありがたくない記事なのですが
(自分で書いといて何を言うか 苦笑)
 
安いコーヒーを美味しく頂く方法について、解説したいと思います。
 
〇前提
・安いという事は、コーヒー豆の品質(時に賞味期限)は全くあてになりません。
そこいらで安く販売されているコーヒーは、焙煎してから少なくとも2週間、ヘタすれば1年近く経っていることもありますので、経年劣化による酸化はどうしようもありません。
 
「酸っぱいコーヒー = 美味しくない」と思われる方には、今回の方法は当てはまらないことを、あらかじめ申し上げておきます。
 
実際にやることはそれほど特殊な事ではありません。
 
コーヒーの抽出の特性を最大限に生かして、不味くなる要因をとことんかわしていこうという方法です。
 
コーヒーの抽出の特徴として、「美味しい成分が先に抽出され」、「不味い成分が後から抽出される」という特性があります。
 
コーヒーの色の成分、風味成分、甘み成分の多くが水溶性で、渋み成分、苦み成分などが難溶性であることが要因です。
ですので、美味しい成分が出てきて、美味しくない成分が出てくる前に抽出を終わらせる、という事を実行すれば良いという事になります。

そして、今回紹介する方法を良いコーヒーに適用すれば、「かなり美味しく」なると思います。
ちなみに抽出方法はハンドドリップで、ペーパードリップです。

カリタ式か円錐ドリップをおすすめします。
メリタ式ではお湯の落ちる量をコントロールしにくいのでお勧めできません。

手順1.
・豆の挽き目を粗くする

粉の挽き目が粗いと、抽出に時間がかかります。その性質を逆に利用して、残念な成分がより抽出されにくいように挽き目を粗くします。

手順2.
・粉を多めに入れる

挽き目を粗くしたので、どうしても薄いコーヒーになりがちです。そこで粉の量を多めにすることで濃度調整します。目安として、普段の量の1、2割くらい大目にするのが良いと思います。

手順3.
・お湯の温度を90℃以下にする

コーヒーの苦み成分は、高温であるほど抽出が早まりますので、なるべく苦み成分を出さないように、90℃以下の湯温で抽出を開始します。

手順4.
・最初はお湯の注ぐ速度を限界までゆっくりに

コーヒーの粉とお湯は、最初のウチはうまくなじみません。そこでお湯を少しずつ注いで、コーヒー粉とお湯がなじむようにします。お湯を注ぐ速さは、それこそ一滴ずつ落とすくらいゆっくりとすることが肝心です。
 
蒸らしと言って、お湯を一定量注いで一旦止め、馴染むのを待つ方法もありますが、ここでは採用しません。
そもそもコーヒーが新しくない事を想定しているので、コーヒー粉は全く膨らまないでしょうし、おそらくお湯は一気に下に落ちてしまう事でしょう。
 
ですから、ほんの少しずつ、ポタポタとお湯をたらして、コーヒー粉全体が湿るようになじませていきます。

コーヒー粉全体がなじんで来たら、お湯の注ぐ量を「ほんの少し」多めにしても良いですが、決して一気に注いではいけません。
細い筋状にお湯が落ちていく程度がベストです。

手順5.
・注ぐお湯の量は規定量の半分

注意深く注ぐお湯の量が、規定量の半分まで来たら注ぐのを止め、ドリッパーを外します。
規定量で、たとえば普段20gで240cc(2杯分)取っているのなら、一杯分(120cc)で抽出を止めるという事です。
 
コーヒーは、抽出の前半に成分の大部分が溶け出し、後半は濃さの調節の為にお湯を注いでいるのです。
前半よりも後半の方が、渋み成分や苦み成分が溶け出しやすいので、美味しくない成分が溶け出さないうちに抽出を切り上げてしまうのです。

手順6.
・ドリッパーを外して、濃い液体にお湯を注いで適正な濃さにする

こうして得られる液体は、通常のコーヒーの倍の濃さになっています。そこで、ポットに残っているお湯を、濃いコーヒーの液体に注いで、濃さを適切に調整します。
 
このコーヒーは、普段入れるコーヒーよりも、すっきりとしていて美味しいと思いますよ。
 
 
一通り淹れ方を解説しましたが、イマイチ良く判らない方には実際に淹れ方をレクチャーします。
という事で、イベントのご案内です。

*******************************************

今回のテーマは「ドリップ」です。

「コーヒーはドリップに始まりドリップに終わる」とは言われていませんが汗、ドリップは簡単な反面、上手く淹れられないのだけれど、と言う悩みは多いようです。

今回は(も)より美味しいコーヒーの淹れ方にこだわってみたいと思います。

もちろん淹れ方は誰でも出来る方法です!
一味違うドリップ方法を体験したい方、是非ご参加ください!

違いを是非お楽しみください。

・・・たぶん違うはずです(笑)

今回の募集は先着15名です。
リピーター様、お一人様、団体様、初対面の方、外国人の方、どなたでも歓迎します。
—————————————
ワークショップ Oct 2016

主催:東京タウンコーヒー研究所(堀田)
協賛:ワインカフェ大井町様

日時:2016年10月23日(日) 14:00開始 16:00終了

場所:ワインカフェ大井町
食べログ

   
東京都品川区大井1-11-3 ニュー森田ビル 5F

京浜東北線「大井町駅」から徒歩5分。りんかい線「大井町駅」から徒歩2分

参加費用:1,500円

内容:焙煎したてのコーヒー豆を使い、こだわりのドリップの技をシェア。

・参加者一人一人がドリップを体験し、皆でコーヒーの味を確認。
・レジュメ、もしかしたらお土産付。

今回使用するコーヒー豆 :
1)タンザニア/モンデュール
2)コロンビア/ビジャファティマ・ティピカ

の2種類の豆を使用します。

参加ご希望の方は申し込みフォームに登録ください。
 
https://goo.gl/T1Er07

****************************************
 
 
お店の手作り「ガトーショコラ」が特別に頂けそうですので、美味しいコーヒーと美味しいスイーツを楽しみながら、コーヒーの淹れ方を学んでみませんか?
 
お会いできることを楽しみにしております。
 
それでは!