そのコーヒーはスペシャリティー?(2)


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前回に引き続いて、スペシャルティーコーヒーとは何なのか、解説していきたいと思います。

その前に、タイトルに書いた「スペシャリティー(speciality)」と「スペシャルティー(specialty)」は同じことです。

「スペシャリティー(speciality)」はイギリス英語、「スペシャルティー(specialty)」はアメリカ英語ですが、スペシャルティーコーヒーの概念はアメリカが中心となって出来たので、「スペシャルティー(specialty)」を使う事の方が多いです。

〇コーヒーのグレードに関する誤解・・・スペシャルティーコーヒーにグレードは当てはまらない

コーヒーショップに行くと良く書いてありますね。

「ブラジルNo.2」

「コロンビア スプレモ」

「マンデリン G1」

「グアテマラ SHB」

このような表記は『すべてコモディティーコーヒー』を区分するためのグレードです。

コモディティーコーヒーとは、スペシャルティーコーヒー以前からある、いわゆる普通のコーヒーの事です。

コモディティーコーヒーのグレードは、元々は安いコーヒーを如何に差別化するか、と言う考えに基づいていますので、判断基準は豆の大きさや、産地の標高、欠点豆の少なさと、国によってバラバラです。

そして何よりも、美味しいかどうかは全く評価の基準に入っていません。

例えば「コロンビア スプレモ」は豆の大きさがコロンビアの基準で一番大きいことを表しています。一般に豆が大きい方が良い品質とされていますが、標高が高い地域で育つコーヒーは生育が遅くて、完熟するまでに大きく育たない事もあります。

コロンビア基準では2番目の「エクセルソ」のコーヒーがスプレモに遜色ない美味しさという事は、業界では良く知られている事実です。

スペシャルティーコーヒーには「グレードは存在しません」。
美味しい以前の品質は、絶対的に担保されていなければいけませんので、そもそも欠点豆の数なんて評価する意味が無いからです。

品質が担保されている豆の風味を専門家が鑑定して、どのようであるかチェックし、スペシャルティーコーヒーを名乗れるかを評価します。

スペシャルティーコーヒーは、「基本的にコモディティーコーヒーとは扱いが別」なのです。

この話は長くなりそうですので、続きは次回に・・・

それでは!


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