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コーヒー焙煎 上達の法則(みたいなもの)


コーヒー焙煎機
 
 
「コーヒーを焙煎してみたい」
 
今から4年前だったでしょうか?
 
そう思った私は、まず手網焙煎から始めてみました。
 
この時、今でもラッキーだったと思う事は、手網焙煎を実践する仲間に巡り合えたという事です。
 
手網焙煎で良く言われることですが、
 
「何故かわからないが、奇跡のコーヒーができることがある」

つまり、時々素晴らしく美味しいコーヒー出来るのです。

最初、その理由はよく判りませんでしたが、一人で悩んでもわからない事と言うのは、2人で考えると2倍以上の速さで答にたどり着くものです。
 
今では、焙煎初期の火の当て方で風味がかなり変わることがわかっています。
 
〇焙煎上達のコツ ・・・ 一人で考えるよりも、仲間を見つけて共通のテーマを以て取り組む
 
私は、自家焙煎店に焙煎のレクチャーを受けにも行きましたが、大きな焙煎機の扱いは学べましたが、美味しいコーヒーの作り方を研究するには、師を持つよりも仲間を持つ方が良いと考えています。
 
コーヒーは高度に嗜好性の高い飲み物ですので、好みが合わないと全く良さが理解できないことがあります。
 
コーヒーの自家焙煎をやる人は、特にこだわりが強いですから、「こういう風に焙煎しなければならない」と言われても、それでできるコーヒーに納得が出来なければ、やり方自体に疑問を持たざるを得ません。
 
それよりも、同じ立場で気兼ねなく意見を言い合える仲間を見つけ、焙煎したコーヒーを率直に評価してもらった方が、圧倒的に早く上達するでしょう。
 
自分の作り出した風味が他の人も満足出来るとはかぎりませんが、仲間内で評価を貰えるような味を作り出す様になれるなら、他の第3者にも評価してもらえる可能性はぐんと高まります。
 
お客様に風味評価してもらうのも確かに大事ですが、具体的にどうやって改善したらよいかのヒントは、焙煎を知っている人でないと出すことが出来ません。
 
コーヒーの焙煎技術上達の第一歩は「同じ目的(焙煎の上達)を持っている仲間を見つけること」
これが一番大事かなと。
  
コーヒーの焙煎をやってみたい人、仲間を是非みつけましょう!
 
それでは!



焙煎 ~スペシャルティーと、コモディティでの違い~


コーヒー焙煎豆

このブログは、コーヒーに興味ある方からプロの焙煎士まで様々な方が見てくださっています(たぶん)。

メリタ式ドリッパーの記事が人気なのは相変わらずなのですが、意外と「焙煎」についての記事が人気です。

という事で、今回は私がスペシャルティーコーヒーを焙煎するときと、コモディティーコーヒーを焙煎するときで気を付けていること、焙煎方法の違いについて紹介したいと思います。

0.欠点豆の除去
・スペシャルティーコーヒー
基本的にスペシャルティーコーヒーには欠点豆が少ないです。あったとしても数%程度。
虫食い豆を主に気を付けて見ていきます。

腐敗した豆や、未熟豆はほとんど入っていないので、コモディティー豆と比べるとハンドピックに要する時間はものすごく少ないです。

・コモディティーコーヒー
コモディティーコーヒーは欠点豆の塊と言っていいくらいに、欠点だらけです。
なので、徹底的に欠点豆を除去します。正直時間も労力もかかります。

仕入れた生豆の1~2割は欠点豆として除去してしまいます。
ですので、私の場合はコモディティーコーヒーを使っても商売としてはメリットが無いので、スペシャルティーコーヒーをメインに扱っているのです。

とはいえ、ブレンドベースとしてコモディティーコーヒーは必要なので、なるべく品質の良いコモディティーを扱っている業者を選ぶこともやっています。

1.焙煎
・スペシャルティーコーヒー
豆投入直後から高火力で焙煎を始めます。自分の感触としては、

投入⇒強火⇒弱火⇒強火⇒1ハゼ⇒弱火⇒2ハゼ

と言う流れが良いと感じています。

・コモディティーコーヒー
最初はとにかくゆっくりと水分抜きに時間をかけます。
最初から強火にしてしまうと、エグ味ばかりが強調されます。

投入⇒弱火⇒弱火⇒ちょっと火力上げ⇒1ハゼ⇒弱火⇒2ハゼ

こんな感じで、急ぎ過ぎないようにします。
もちろん風味は弱く、平べったい味になりますが、もともと大した風味をコモディティー豆には期待していないので、無難に飲める味に仕上げることを心がけています。

こんな感じでしょうかね~
スペシャルティーコーヒーは、とにかく風味を強調するように強気の焙煎で、コモディティーコーヒーは無難に仕上げるように弱気の焙煎で行きます。

私の場合、スペシャルティーコーヒーとコモディティーコーヒーでは豆の用途が違うので、それぞれの役割に合った焙煎を行っています。

もっと詳しい焙煎方法は、
コーヒーの焙煎 味づくりのポイント(1)
コーヒーの焙煎 味づくりのポイント(2)
コーヒーの焙煎 味づくりのポイント(3)
コーヒーの焙煎 味づくりのポイント(4)
コーヒーの焙煎 味づくりのポイント(5)
コーヒーの焙煎 味づくりのポイント(6)

以上のリンクに詳しく書いています。

質問いただければ、可能な範囲でお答えします。

それではまた!



幻の風味_甘い風味のコーヒー


コーヒーの風味は、あなたはどう感じるでしょうか?

苦い? 苦いコーヒーが好きな方、意外と多いですね。

でも、今日のお話は「甘いコーヒー」です。

甘いと言っても、砂糖を入れて甘くするという事ではありません。

ブラックコーヒーなのに、甘い。。。

数年前にコーヒーセミナーで試飲したコーヒなのですが、まず香りを嗅いでみて驚いた、
「うわっ、甘っ」

そして一口、、、何というか、紅茶の様な(でも違う)、独特の風味と甘み。

その当時はまだ自分で焙煎をやっていなかったので、焙煎レシピを聞こうなんて発想も無かったのですが、今思うと聞いても良く判らなかったかもしれません。

しかし、今はすごく知りたい。どうやったら甘く焙煎できるのか?

コーヒー豆の種類は、「エチオピア産/イルガチェフェ・ナチュラル」

焙煎の仕方は、おそらくミディアムローストで、ハゼた後に火力を大きく落として、かなり低温で酸味が消えるところを探せばよいのだろうか?

とまあ、こんな感じで試行錯誤しています。
イルガチェフェを、爽やかな酸味の珈琲に仕上げることは可能で、そのレシピは問題なし。

しかし、今作り上げたい味は、「甘いコーヒー」

ちなみに今朝、朝一で試したレシピは失敗でした。
酸味は消えましたが、嫌な苦みが前面に出てしまって、イマイチな感じ。
その背後に、わずかな甘みはあるのですが・・・

仕事に行く時間になってしまったので、後ろ髪をひかれる思いで自宅を後にし、その悔しさを、電車の中でブログにしたためています(笑)

必ず実現させたい、甘いコーヒー