「 2016年05月 」一覧

コーヒー豆の保存に適した方法は?


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夏になると気温も湿度も上がってきますね。

コーヒーの保管方法は、意外にみんなに知られていないようです。

そこで、コーヒー豆をどのように保存するのが良いのか、考えてみたいと思います。

○密閉できる容器に入れる

基本ですが、コーヒー豆は湿気に非常に弱いので、密閉できる容器に入れることが大切です。理想的なのはガラス製、または金属製で、フタにパッキンのついたキャニスターと呼ばれる容器。
容器の外と空気の入れ替わりが起こらないように、確実に密封できるものが良いです。

○常温保存で十分

一番良いのは、長期間保存せずに必要最低限の量を購入して、1週間程度で消費し切ることです。この場合でしたら、常温で十分に保管できます。直射日光が当たらず、気温が上がらない涼しいところに保管しておきましょう。

○冷蔵庫、冷凍庫は意外に手間がかかる

冷蔵庫は温度が低くて、風味の劣化もゆっくりになるはず・・・確かにそうなのかもしれませんが、冷蔵庫、冷凍庫での保管には意外な落とし穴があります。

・確実に密閉しないと結露する
これからの季節、外気の湿度は60~80%、雨でも降れば100%を超えます。こんな状態で冷蔵庫からジュース等を取り出すと、容器に一斉に結露するのはよく見る光景です。

同じことがコーヒー豆にも起こります。

冷たい状態で、コーヒー豆を容器から取り出そうとすると、豆が結露してしまいます。
せっかく低温で乾燥させた状態だったのに、一気に台無しになってしまいます。

結露を避けるためには、コーヒー豆の入った容器を冷蔵庫から取り出したら、常温に戻るまで30分以上放置して、室温に戻ったことを確認してから蓋をあける必要があります。

これは非常に面倒くさいですね。。。

対策としては、コーヒーは、一回の使用量をチャック付きの小袋に小分けしておき、その袋を大きな蓋のできる容器に入れてから冷蔵庫にしまうのが良いでしょう。

これでしたら、必要な分1袋を取り出して、その袋だけを常温で放置しておけばよいのです。これなら、常温になるのが待ちきれずに、多少結露してしまっても、すぐに消費してしまうので大丈夫かなと思います。

・ガラスの容器に入れないと、匂いが移る
冷蔵庫に保管されるものは、多くの場合生もので、さまざまな匂い成分をまき散らしています。コーヒー豆は乾燥しているため、とりわけ匂いを吸収しやすいのです。

えっ?チャック付きの袋に入れておくから大丈夫ではないの?

残念ながら、キッチン用に販売されているポリ袋は、匂いを完全に遮断することはできません。
ポリ袋は徐々にですが匂い成分を透過してしまいます。

密閉しておいても、コーヒーの香りが徐々に広まってきている、そんな経験はありませんか?
コーヒーの香りが抜けるということは、他の匂いもコーヒーに移っているということです。

コーヒー豆を販売しているお店では、多くの場合裏がアルミでコーティングされた袋を使用しています。これならば、通常の袋よりははるかに匂い移りが少なくて済みます。

でも、コーヒーショップの袋は、コーヒーから出るガスが抜けるように、密封式でない袋を使うことが多いので、購入時の袋そのままでは、密封することはできません。

結局、冷蔵庫で保存したければ、ガラス容器に移し替える必要があるのです。

冷蔵庫から、頻繁にコーヒーを出し入れするのでしたら、いっそのこと常温で保存した方が良いということは多々あります。

○冷凍庫でも長期保存は無理と考えるべし
おすすめはしませんが、セールなどでコーヒーをまとめ買いした場合は、すぐに飲まない分は冷凍庫での保存が一番長持ちします。

もちろん、ショップの袋そのままでは密封できていない場合が多いので、何らかの密封容器に入れて保管する必要があります。

しかし、冷凍庫で凍らせておけばいつまでもコーヒー豆は長持ちするはず・・・ということはありません。残念ながらそれほど長くは保存できません。

冷凍保存でも、コーヒー豆の鮮度はどんどん落ちていきます。
粉の状態でしたら、2週間もすれば風味は確実に落ちています。冷凍なら1か月程度を目安に飲みきるようにしたいものです。

豆の状態でも、風味は弱まっていきます。豆の方が風味は長持ちするのですが、それでも3か月を限度にしたいものです。

・冷凍の場合、解凍してから粉にした方が良い?
一番良いのは、じっくり時間をかけて常温に戻すことです。

しかし冷凍の場合はそのまま粉に挽いてしまっても、水分は凍ってしまうので大丈夫かなと思います。
ただし、冷たい状態でミルに入れると、ミルが結露して最悪さびの原因になることは予想されます。

〇まとめると、結局何が良いのか?

なんだかんだで、常温で密封保管が一番お勧めです。
冷凍でも、常温と比べて劇的に長持ちするわけでもありませんので、大量に保存する必要が無い限りは常温で充分だと思います。

コーヒーは早めに消費するが鉄則ですので、必要分をこまめに買って消費するのが、一番コーヒーを美味しく飲める方法だと思いますよ!

長くなりましたが、今日はここまで!

それでは!



お手軽♪美味しいアイスコーヒーの作り方


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アイスコーヒーの季節になりました。
暑いさなかに、冷えたアイスコーヒーは格別です。

最近はコンビニでも手軽に購入できるようになりましたが、家庭でも簡単にアイスコーヒーは淹れられるって知っていましたか?

ドリップの器具、あるいはコーヒーメーカーがあれば、美味しいアイスコーヒーが出来ちゃいます。

では早速、やり方を順を追って説明しましょう!

〇準備するもの

・コーヒー豆(粉に挽いておく)
コーヒー豆は、ぶっちゃけ何でも良いですが、品質の良いものをお勧めします。安い豆は「安いなりの味」になります。

アイスコーヒーは一般に深煎り豆を使用するのですが、これも「深煎りの方が味がはっきりする」からそうしているので、そうでない豆を使ってはいけない、という決まりもありません。

私は、中深煎り、浅煎りの豆を使ったアイスコーヒー、良く作ります。

・いつものドリップ器具
アイスコーヒーに特別な器具は必要ありません。ドリップの器具があれば十分です。ただし、サイフォンやモカポット等、ドリップ以外の器具の場合は、やり方がちょっと異なってきますので注意。

水出しコーヒー用の器具も色々ありますが、お湯で出すコーヒーをアイスコーヒーにするのと、水出しのアイスコーヒーでは味が違います。どちらが良いというものでもありませんので、違いを楽しむのもアリかと思います。

・氷
家庭用冷凍庫の氷でも構いませんが、冷凍庫の匂いが氷に移ることがあります。
コンビニでも良いので氷を購入したほうが美味しくできると思います。

・保存用の容器(1L程度の物)
もし適当なものが無ければ、ペットボトルでも構いません。

〇手順
いつもの要領でやる手順のうち、水の量を半分にして、その分を氷に置き換える。
これがアイスコーヒーを作る手順です。

具体的に説明しましょう。
私の場合ですが、通常は40gのコーヒー粉を使って、500ml(500g)のコーヒーを抽出します。
そこで、500mlのうち半分を氷に置き換えます。

1.250gの氷をコーヒーサーバーに入れる
2.いつもの要領で500mlの目盛まで、コーヒーをドリップする。

こうすると、ドリップしたコーヒーが氷に当たることで急冷され、溶けた氷によってカサが増えるので、濃さもいつも通りでアイスコーヒーになります。
コーヒーメーカーを使っている方は、あらかじめ水の量をいつもの半分にしてくださいね。
あと保温機能をOFFにしてください。できないタイプの物は、アイスコーヒー作りには向きません。

ポイントですが、いつも薄めにコーヒーを淹れる方は、粉の量を増やしてください。
濃さは後から水を加えて調節できるので、濃いめに作っておくのがポイントです。

余禄:
アイスコーヒーは、淹れたてよりも一晩おいた方が味が締まって美味しくなります。
冷蔵庫なら数日は問題なく保管できるので、微妙に変化する味を楽しんでみましょう。

色々な味を楽しむなら、やっぱり自分で作るアイスコーヒーが良いですね!

それでは!



エスプレッソマシーンでアイスコーヒーを作ると「ザラザラする」?


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とあるサイトに掲載されていた質問です。
ちょっと興味を引いたので、今回のネタに選びました

質問を要約すると・・・
「知り合いの飲食店経営者やコーヒーの詳しい方に聞いた話では、エスプレッソマシーンでアイスコーヒーを淹れると、ザラザラな感じで美味しくない。少なくともお客さんに出すのならアイスコーヒーはマシーンよりコーヒー豆屋さんで売ってる水出しのコーヒーパックの方が良いとのことです。」

え?そうなの?って思っちゃいますよね。^^;
それに回答している方がいらっしゃったのですが、文面からはコーヒー通の雰囲気を醸し出していました。
その方の回答の抜粋は・・・

「エスプレッソは金属フィルターを使用します。ドリップは紙あるいは布フィルターを使用します。紙あるいは布フィルターは目が細かく、ろ過されて出てきたものに、粒子状のこまかい粉はほとんど含まれません。対して金属フィルターは一番細かいものでも紙や布に比べて目がはるかに粗いです。このためろ過後でもすこし「ざらっ」とした舌触りのものが残ります。」

だからエスプレッソマシーンで淹れたアイスコーヒーはザラザラするのだろうと言う回答。

で、私の見解ですが・・・
(あ、質問に回答したわけではなく、あくまでもこの記事内でのみの考察です。悪しからず)

金属フィルターを使ったときに出る微粉は、カップに入れた時にすぐにそこに沈んでしまいます。
舌で感じるほどザラザラした微粉の食感は、最後の一口に感じる程度で、それ以外に感じることはほとんどありません。

質問者のお知り合いの飲食経営者が指摘するザラザラは、おそらくタンニンなど、コーヒーを飲んだ時に渋味として感じる成分が、冷たいが為に強調されて「ザラザラ」として認識されたものと思われます。

これは、コーヒーの濃度、コーヒーの種類、コーヒーの鮮度など様々な要因がありますが、私自身の体験に基づく見解としては、コーヒーの濃度や抽出方法よりも、コーヒー豆の種類、品質、鮮度が大きく影響していると考えています。

つまり、豆を注意深く選べば、エスプレッソマシーンで抽出したコーヒーでも、美味しいアイスコーヒーはできるという事です。

ただし、エスプレッソマシーンをアイスコーヒーづくりに使ってしまっては、お店の運営にも影響が出ると思うので、高価な機械をアイスコーヒー用に使わずに、アイスコーヒーは業者の作ったパックで、お手軽サイドメニュー的に扱いたいと言うのが本音なのではないでしょうかね?

コーヒー屋さんにも、色々と大人の事情はあると思います。
良く判りませんが・・・^^;

ちょっと気になったので、自分なりに考察してみました~

それでは!