夏になると気温も湿度も上がってきますね。
コーヒーの保管方法は、意外にみんなに知られていないようです。
そこで、コーヒー豆をどのように保存するのが良いのか、考えてみたいと思います。
○密閉できる容器に入れる
基本ですが、コーヒー豆は湿気に非常に弱いので、密閉できる容器に入れることが大切です。理想的なのはガラス製、または金属製で、フタにパッキンのついたキャニスターと呼ばれる容器。
容器の外と空気の入れ替わりが起こらないように、確実に密封できるものが良いです。
○常温保存で十分
一番良いのは、長期間保存せずに必要最低限の量を購入して、1週間程度で消費し切ることです。この場合でしたら、常温で十分に保管できます。直射日光が当たらず、気温が上がらない涼しいところに保管しておきましょう。
○冷蔵庫、冷凍庫は意外に手間がかかる
冷蔵庫は温度が低くて、風味の劣化もゆっくりになるはず・・・確かにそうなのかもしれませんが、冷蔵庫、冷凍庫での保管には意外な落とし穴があります。
・確実に密閉しないと結露する
これからの季節、外気の湿度は60~80%、雨でも降れば100%を超えます。こんな状態で冷蔵庫からジュース等を取り出すと、容器に一斉に結露するのはよく見る光景です。
同じことがコーヒー豆にも起こります。
冷たい状態で、コーヒー豆を容器から取り出そうとすると、豆が結露してしまいます。
せっかく低温で乾燥させた状態だったのに、一気に台無しになってしまいます。
結露を避けるためには、コーヒー豆の入った容器を冷蔵庫から取り出したら、常温に戻るまで30分以上放置して、室温に戻ったことを確認してから蓋をあける必要があります。
これは非常に面倒くさいですね。。。
対策としては、コーヒーは、一回の使用量をチャック付きの小袋に小分けしておき、その袋を大きな蓋のできる容器に入れてから冷蔵庫にしまうのが良いでしょう。
これでしたら、必要な分1袋を取り出して、その袋だけを常温で放置しておけばよいのです。これなら、常温になるのが待ちきれずに、多少結露してしまっても、すぐに消費してしまうので大丈夫かなと思います。
・ガラスの容器に入れないと、匂いが移る
冷蔵庫に保管されるものは、多くの場合生もので、さまざまな匂い成分をまき散らしています。コーヒー豆は乾燥しているため、とりわけ匂いを吸収しやすいのです。
えっ?チャック付きの袋に入れておくから大丈夫ではないの?
残念ながら、キッチン用に販売されているポリ袋は、匂いを完全に遮断することはできません。
ポリ袋は徐々にですが匂い成分を透過してしまいます。
密閉しておいても、コーヒーの香りが徐々に広まってきている、そんな経験はありませんか?
コーヒーの香りが抜けるということは、他の匂いもコーヒーに移っているということです。
コーヒー豆を販売しているお店では、多くの場合裏がアルミでコーティングされた袋を使用しています。これならば、通常の袋よりははるかに匂い移りが少なくて済みます。
でも、コーヒーショップの袋は、コーヒーから出るガスが抜けるように、密封式でない袋を使うことが多いので、購入時の袋そのままでは、密封することはできません。
結局、冷蔵庫で保存したければ、ガラス容器に移し替える必要があるのです。
冷蔵庫から、頻繁にコーヒーを出し入れするのでしたら、いっそのこと常温で保存した方が良いということは多々あります。
○冷凍庫でも長期保存は無理と考えるべし
おすすめはしませんが、セールなどでコーヒーをまとめ買いした場合は、すぐに飲まない分は冷凍庫での保存が一番長持ちします。
もちろん、ショップの袋そのままでは密封できていない場合が多いので、何らかの密封容器に入れて保管する必要があります。
しかし、冷凍庫で凍らせておけばいつまでもコーヒー豆は長持ちするはず・・・ということはありません。残念ながらそれほど長くは保存できません。
冷凍保存でも、コーヒー豆の鮮度はどんどん落ちていきます。
粉の状態でしたら、2週間もすれば風味は確実に落ちています。冷凍なら1か月程度を目安に飲みきるようにしたいものです。
豆の状態でも、風味は弱まっていきます。豆の方が風味は長持ちするのですが、それでも3か月を限度にしたいものです。
・冷凍の場合、解凍してから粉にした方が良い?
一番良いのは、じっくり時間をかけて常温に戻すことです。
しかし冷凍の場合はそのまま粉に挽いてしまっても、水分は凍ってしまうので大丈夫かなと思います。
ただし、冷たい状態でミルに入れると、ミルが結露して最悪さびの原因になることは予想されます。
〇まとめると、結局何が良いのか?
なんだかんだで、常温で密封保管が一番お勧めです。
冷凍でも、常温と比べて劇的に長持ちするわけでもありませんので、大量に保存する必要が無い限りは常温で充分だと思います。
コーヒーは早めに消費するが鉄則ですので、必要分をこまめに買って消費するのが、一番コーヒーを美味しく飲める方法だと思いますよ!
長くなりましたが、今日はここまで!
それでは!