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コーヒーを美味しく淹れるために気を付けたいこと 購入~保管編


美味しいコーヒーを入れるために気を付けておきたいこと、意外と色々あります。
今回はコーヒーを購入する際の注意点と、保管における注意点をまとめました。

1.購入に際して
◎自家焙煎で買う
◎自家焙煎店の通販サイトで買う
△スーパーにある有名コーヒー店の豆を買う
△デパートにあるコーヒー売り場で買う

一番のポイントは「いつ焙煎されたコーヒーなのか?」ということです。スーパーや大手デパートでは、流通の都合上、昨日焙煎したコーヒー豆が店頭に並ぶという事はあり得ません。下手をすると半年前のコーヒー豆が平気で売られています。
コーヒーが新鮮であることは美味しいコーヒーの絶対条件ではありませんが、新鮮であるに越したことはありません。
自宅で保管することを考慮すると、やはり焙煎後1週間以内のコーヒー豆を入手したいところです。

そう考えると、やはりコーヒー豆は常に焙煎したての豆を扱っている、自家焙煎店で購入するに限ります。

2.豆の状態
◎豆のままで購入
△粉にして購入

コーヒーの香りは揮発しやすく、またコーヒー自体も空気に触れると酸化が進みます。
コーヒーは可能であれば「豆のまま」の状態で購入し、淹れる直前に都度挽くのがベストです。
しかしながら、自宅にコーヒーミルまで用意するのはちょっと・・・と言う方もおられるでしょう。
そういった方は次の事にも注意しましょう。

3.一度に購入する量
◎1週間で飲みきれる量を購入
○1か月で飲みきれる量を購入
△まとめ買いして保存

自家焙煎店をはじめ、多くのお店が量を多くした方が価格は安くなります。
しかし、決してまとめ買いを推奨しているわけではありません。
量が多い方が、梱包の費用等、豆以外の経費が少なくて済むという事が実際のところです。

当店「CAFE LUA CHEIA」も量が多い方がお得な価格設定になっていますが、実を言うと、まとめたほうが袋代がかからないという事情だったりします。

ですので、美味しく飲むことを考えるならば、短期間で飲みきれる量を購入いただくのがベストであるということは、強調しておきたいと思います。

4.保存方法
◎密封できる容器に入れて冷暗所で保存
△購入した袋の口をクリップ止めして保存

焙煎したコーヒーは乾燥していて、非常に湿気を吸収しやすい性質があります。
必ず密封できる容器に入れて保管しましょう。

当店が販売時に入れている袋は、輸送をコンパクトにすることを第一に考えて使用しています。
バリア性の高い材質でできてはいますが、口を開けると再密封はできませんので、出来れば他の容器での保管をお願いします。

なお、必ずしも冷蔵庫で保管する必要はありません。1か月以内に飲みきるのでしたら、常温保管で充分です。
冷蔵庫に入れる場合は、必ず密封できる容器に入れてください。冷蔵庫から取り出した時に結露しますので、決してすぐに開けてはいけません。外気に触れてコーヒーに水滴がついてしまいます。
冷蔵庫から取り出したコーヒーは、室温に戻るまで十分に時間をおいて、水分がなくなった状態で開封する様にしてください。

コーヒー豆購入時の注意点と、保管の注意点についてまとめてみました。
コーヒーは管理をきちんと行わないと、すぐにダメになってしまいます。
しかし、管理の方法は簡単ですので、ちょっと気を付けて、美味しいコーヒーの楽しめるようにしましょう。



ネットショップ「CAFE LUA CHEIA」


10月1日に、ネットショップ「CAFE LUACHEIA」をオープンしました
コーヒー豆の通販ショップ「CAFE LUA CHEIA」
すでにamazonでは販売を行っていますが、やはり自分の独自サイトは欲しかったので、ようやく念願叶いました。

自分がコーヒーに対して思っていることや、どんなコーヒーを作りたいのかなど、サイトを通じて伝えていけたらと思います。

特にやりたかった事の一つに、50gパックの販売があります。
コーヒーを購入する側にしてみれば、最初のコーヒーが自分に合うかどうかはとても重要。200gも買って口に合わなかったら、残りは無駄になりますし、そのお客さんは二度と同じショップから買おうとは思わないでしょう。
50gのパックなら、分量は数杯分ですぐに飲み切れます。
何種類もまとめて注文してもらって、お気に入りを見つけてもらえれば良いな、なんて思っております。

もう一つは、お客様に合わせて風味を調整する「貴方だけ焙煎」。
小型の焙煎機では、大量に焙煎することが出来ない反面、同じ豆を少しずつ異なる風味に焙煎することが可能です。

「以前に買った豆はちょっと酸味が強かったから、酸味を抑えてほしい」
とか
「もっと酸味が強い方が好きかも」
といった要望に出来るだけ応えていけたらと思っております。

今後ともよろしくお願いします。

コーヒー豆の通販ショップ「CAFE LUA CHEIA」はこちら



コーヒー屋がかかる職業病3つ


特定の仕事、業務を続けていると患ってしまう病、職業病。
コーヒーを扱う業務でもそういった職業病が存在しています。

1.腰痛

コーヒー自家焙煎店は基本的に立ち仕事です。
そして生豆は重い。
海外から、輸入業者から仕入れる際の重量は30kg~50kg。
そんな重い袋を運ばなければなりません。
もちろん、台車という輸送器具はありますが、要所要所で人手が必要です。
繁盛店になるほど、腰痛の悩みは増えてくるでしょうね。

2.コーヒーアレルギー

飲むコーヒーに対してではなく、生豆に付着している、チャフと呼ばれる薄皮に対してアレルギーになる人は、意外に多くいます。
コーヒーを焙煎すると、熱によって焙煎機の中でチャフが剥がれて舞い上がります。
ほとんどは排気設備を通して集塵機で集められるのですが、一部のチャフはコーヒー豆と共に焙煎機の外に出てきます。
大量に焙煎を行うお店では、マスクなどの対策を取っていますが、どうしても吸い込んでアレルギーになってしまう人がいます。
焙煎士の方で、何人かアレルギーの方がいましたが、焙煎する度にくしゃみが止まらなくなる姿は気の毒でした。

3.コーヒー嫌い

本当か?(笑)と思うかもしれませんが、コーヒー業界に携わる人で、コーヒーが嫌いな人は意外に多いです。
これには2つのパターンがあります。
一つは、もともとコーヒーなんて好きじゃないけど、仕事でコーヒー業界にいる人。
フードビジネスをやりたくて、就職した結果スタバだったとか、そういう人たちです。
私がセミナーでで会った方では、就職先が自家焙煎店だった方、実家がコーヒー屋で、別に好きじゃない(むしろ嫌い)だけど家業を継いだ方、そんな方もいらっしゃいました。

そんなことでコーヒービジネスをやれるのか?と思いますが、意外にやれるようです。
コーヒーが嫌いだから、味に対しての思い入れが無く、冷徹なまでに正確なテイスティングをする方は多かったですね。
口に含んで、正確に風味を吟味する(そして吐き捨てる)。
自分は嫌いだけれど、どんな味が好まれるかは知っている。
そんなお話を伺った時、この人はプロだな、そう思ったものです。

もう一つのパターンは、「同じ味に飽きちゃった人」
長年自家焙煎店で一つの味を追求した結果、自分が嫌になっちゃった、そんな人に会ったことがあります(笑)。
新しい味を求めてセミナーにいらした方、そんな方ともお会いしたことがあります。
こういう人はもともとコーヒー好きだったので、きっかけがあれば再びコーヒー好きに戻るかもしれません。

コーヒー屋だから死ぬほどコーヒーが好きな人ばかり、と言うわけではありません。
かくいう自分はと言うと・・・・(想像にお任せいたします^^;)