イギリスがEuを離脱して、コーヒーに与える影響


空に向かって枝をのばす
 
 
このブログは、コーヒー専門のブログなのですが、今日の出来事はあまりに大きな衝撃でしたので、昨今の経済事情を絡めて、商品としてのコーヒーについて書いてみたいと思います。
 
本日(2016年6月24日)、イギリスにおける国民投票でEuからの離脱が決まりました。
 
世界経済は上り調子と言うわけでもなく、どちらかと言うと足踏み状態でしたので、一気に景気後退のムードが広がる雰囲気ですね。。。
 
コーヒーは世界的に見ても巨大な市場を形成していますので(約10兆円規模)、景気の動向はコーヒーの価格に少なからず影響します。

農作物なので、天候や病害などに左右されるのはもちろんですが。
 
一番大きな影響を与えるのは、取引量と為替の変動ですね。

どういう事かと言いますと、景気が上向けば消費が活発になりますから、輸入業者は国内在庫を多く持ち、価格を安定させようとします。
景気が後退すると、消費が落ち込むため輸入量が減り、在庫は少なくなり、コーヒーの価格は上昇していきます。
 
スペシャルティーコーヒーはそもそもの国内在庫量が少ないですから、この傾向が顕著に現れます。
 
今日のイギリスの動きを見て、為替は一気に1ドル100円を割りました。。。
現在は102円くらいですけれど。
 
円高が進んだことで、輸入国である日本では、コーヒーの輸入価格は下がる傾向になるでしょう。
 
為替の影響による価格下落と、消費量の変化による価格上昇のバランスでコーヒーの価格は変動していきます。
 
で、コーヒーの価格はどうなるのか?
 
多分ですが、、、
 
「安いコーヒーはより安く」、「高いコーヒーは現状維持か、やや高めになる」のではないでしょうか?
 
景気が後退すると、消費者は安値志向になるので、ディスカウント価格のコーヒーの消費は伸びそうな気がします。
 
一方で、スペシャルティーコーヒーの消費は現状維持か、後退気味になるかなと。。。
 
私はスペシャルティーコーヒーのみを扱っているので、今後の動向はかなり気になります。
 
まあ、景気がどうなろうと安いコーヒーを扱うつもりはありませんけれど・・・

今日は、コーヒーの話というより、経済動向の話題でした!
 
明日からは、よっぽどのことが無い限り、コーヒーの話題に酔いしれていきたいと思います。
 
それでは!


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