コーヒーの特徴を一言でいえば?
これほど難しい事はありません、実は・・・
このブログでも何回か申し上げていますが、コーヒーの風味は焙煎によっても変わってくるので、
焙煎と風味特性を切り離して語るのは、かなり無謀とも言えます。
きちんと議論するなら、焙煎度の同じコーヒーで比べないといけません。
とはいっても、大雑把な特徴については言えることもあります。
一般には、
・アフリカ大陸のコーヒーは男性的
・アメリカ大陸のコーヒーは女性的
そんなことが言われています。
アフリカ大陸のコーヒーは、産地ごとの特徴がかなりはっきりと現れます。
それに比べて、アメリカ大陸のコーヒーは、全体的にマイルドな傾向があります。
はっきりとした理由は判りませんが、思いつく理由の一つに国ごとの生産量があります。
コーヒーの収量、ダントツ一位はブラジルです。
ブラジルの一つの農園のコーヒー出荷量が、アフリカの国一つの出荷量よりも多い事は良くあります。
広大な土地を有していることもありますが、面積当たりの収量が多いんですよね。
これは、栄養を十分に与えて、一本の木からたくさんのコーヒーを収穫していることが理由です。
一方アフリカは、貧しい地域が多く、コーヒーに十分な肥料を与えられないことがあります。
なので、一本の木から採れるコーヒーの量も少ない傾向が出てきます。
ただ、これは推測なのですが、実の量が少ない分、味は凝縮しているのでは?
あとは、地域ごとの土壌の特徴が挙げられます。
コーヒーの風味は、土地に含まれるミネラルによってずいぶんと味が変わってくるようです。
アフリカの方が、国ごと、地域ごとの特徴が出やすい土壌なのかもしれません。
もちろん、味の優劣がアフリカのコーヒーとアメリカのコーヒーの間にあるわけではありません。
どの地域のコーヒーも、それぞれに魅力があり、美味しいものです。
次回以降、国ごとのコーヒーの特徴を紹介していきたいと思います。