僕がコーヒーを通じて目指す世界


電車の中で色々と考え中。
僕の目標は、大きく二つあります。
・コーヒーで身を立てる
・コーヒーを通じて社会に貢献する

美味しいコーヒーを皆に伝えたいという思いもありますが、それと同じくらい僕をコーヒービジネスに駆り立てる目標が、
「コーヒーを通じて社会問題の解決に取り組む」
なのです。
コーヒーは、石油に次いで大きな取引額を誇る巨大な市場を形成しています。
それだけに、コーヒーが社会に与える影響というのは非常に大きく、コーヒーのトレンドというものは必ず社会のトレンドに結びついてきます。

コーヒーを通じて社会問題の解決に取り組む方法としては、コーヒーを現地から高値で買い上げて、理念を消費者に伝えながら販売するという、いわゆるフェアトレードのやり方があります。

この方法には実は問題があって、商品の品質評価が往々にして二の次になってしまっている。
コーヒーの場合は、それが風味に如実に表れる場合が多い。
さらに、コーヒーは国際相場で価格が決まる商品なので、相場が荒れて大相場になった時に、フェアトレード価格のほうが安くなってしまうこともある(実際あった)
そんな場合、当然生産者は儲かるところに商品を流すわけで・・・
消費国側(日本)では、本来入るべき商品が入らないという事態に陥ってしまうと。

日本でフェアトレードコーヒーが流行らない理由は、上記の問題をクリアできないからというのが僕の見解です。要は安定供給ができないし、美味しいという評価もされていないんです。

商品を固定相場で動かそうというシステムは、小規模の取引なら良いのでしょうが、コーヒーのように世界規模の取引商品では難しい、というか無理でしょうね。

これに対する、僕の考える解決方法はひとつ。
コーヒーの商品価値自体を高め、高値でかつ自由な商取引ができるようにすること。
これに尽きます。

この考えは僕のオリジナルではなく、すでにこのような取り組みによって販売されているコーヒーは幾つもあります。

代表的なものが、カップオブエクセレンス(COE)。
生産国で品評会を開き、最高品質の豆だけが選ばれてインターネットオークションにかけられ、国際相場価格よりはるかに高い値段(数倍~約200倍)で取引されています。

実際に飲んでみれば一目瞭然、COEコーヒー飲んだら、安いコーヒーなんて飲めなくなります(笑)

この他にも、日本でもすでにいくつかの自家焙煎店は、農園と直接取引をして品質の良いコーヒーを販売しています。

よく我々のイベントでは
「高いコーヒー、イコール美味しいコーヒーではない」
と言っていますが、これは生産者に生活するだけの賃金も支払わずに、安く買い叩いた高品質コーヒーが世の中に溢れ返っているということを意味します。

本当に良いコーヒーは、決して安くない。
そして、今安いにも関わらず品質の良いコーヒーはもっと高値で取引されるべき。

僕は「良いものを安く」という日本に根付いている思想は、根本的に間違っていると思っています。

商品が安いがために、正当な報酬を得られず生活を脅かされている人々がいる。。。
良い商品は、良いと評価されて高値で取引されなければ・・・

もっと皆が強く意識していけば、必ず世界は良い方向に向かうはず。
僕がコーヒーを通じて実現させたい世界が、遠くない未来に実現できると信じたい。


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