「 2016年07月 」一覧

美味しいコーヒーを作るとっておきの秘密


夏の浜辺2 
 
 
夏になって、暑さでホットコーヒーなんて飲んでいられないよ!
 
そう思う方が多いかと思います・・・
 
私もそう思って、コーヒーの需要は減るかと思っていたのですが、注文は止まらずに来ますねぇ~
 
ホッと一息なコーヒーはやっぱりホットコーヒーなんでしょうか?
 
・・・
 
さて、本日はお題の通り、私が美味しいコーヒーを作るまでの秘密を全部暴露したいと思います。
 
では・・・
 
1.生豆を探す
 
全てのスタートです、探すときのコンセプト(基準)は様々ですが、大体2~5種類の豆を少量(2kgずつとか)仕入れます。

2・生豆を見て選別
 
生豆の品質を見ます。欠点豆の除去をして、一回は焙煎してみます。
この段階で見手いるのは卸業者の質です。ちゃんとした豆を扱っているのか、インチキは無いのか(偽物を扱っている業者は結構多い)、慎重に見極めます。
 
3.お試し焙煎
 
スペシャルティーコーヒーの焙煎レシピに則って、一度焙煎してみます。焙煎度はミディアムローストにします。
酸味の強さと、嫌な風味が残らないかを確認します。

4.試飲
 
私の場合、最初の試飲はドリップで行います。最終的にドリップで出すことを前提としていますので。
全体の印象が良かったらだいたいOKです。風味に物足りなさを感じたり、逆に嫌味を感じたりした場合は、カッピングテストをします。
 
5.カッピングテスト
 
より細かく風味を分析するならやっぱりカッピングテストです。どうして最初にやらないかと言うと、カッピングでの印象と、普通に飲んだ時の印象と言うのはだいぶ違うので、まずは普通に飲んだ印象を大事にしたいからです。
 
この段階で、焙煎で改善できることを検討します。

6.お試し焙煎2回目
 
一回目の風味テストの結果をもとに再度焙煎します。焙煎度は目的に応じて変えます。
(酸味のコーヒーにしたい⇒ミディアムロースト、アイスコーヒーにしたい⇒フレンチロースト)

7.カッピングテスト
 
前回検討課題に挙げた事柄が改善できているか確認します(大抵できていない・・・)。
 
8.またまた焙煎
 
改善できなかったことを反省しつつ焙煎します。
 
9.カッピングテスト
 
・・・以下略
 
・・・
 
・・・
 
・・・
 
どうでしたか?
長いって? (^^ゞ
 
とっておきはどこにあるんだ?と言うお叱りが来そうですが、ちゃんと示しました。
それは「試行錯誤する」です。
 
美味しいコーヒーを出す自家焙煎店は、必ず同じことをやっているはずです。
 
自分の中で一番大事だと思っているのは、
 
1.生豆を探す
 
です。
ここで「安い豆を何とか使えないか?」なんて考えると大抵失敗します。
 
商売なので、安いに越したことはないのですが、それが上手くいった事って一度もありません。
何かしら妥協したり、納得できずに悶々として結局高い豆を買いなおしたり。。。
 
美味しいコーヒーを飲みたければ、豆にこだわるのが一番大事。とは私自身が自分に言い聞かせている格言のようなものです。
 
色々忙しくて、更新が滞り気味です。。。
頑張って毎日更新を心がけたいと思います。
 
それでは!



ブラジルコーヒー焙煎方法を見直す


coffee roasting

ブラジルコーヒーは、もっとも流通していてかつ安価に入手可能なコーヒーですが、意外な奥深さを持っています。

私自身は、過去に何回も経験しているのですが、ブラジルコーヒーは焙煎のレシピ次第で全く異なった風味のコーヒーに変わるのです。
 
現在の私の焙煎方法は(販売していないけれど)アイスコーヒー用の深煎り焙煎が主流ですので、深煎りにする目的で、苦味を強調し(こういっては何ですが泥臭いような)ブラジルコーヒー独特の風味を強調するように焙煎しています。
 
しかし、ネットで販売する用のコーヒーは深煎りではありませんので、いわゆる「ブラジル臭さ」はあんまり要らないなと言う判断で、異なる焙煎方法で臭みを消しています。
 
今での方法は、焙煎初期の時間を長くして、成分を揮発させるというものでした。
 
しかし、なんか風味に今一つインパクトが無い・・・(販売していて言うのも何なのですが(^^ゞ)
 
そこで、極端に早い焙煎方法に変更することを検討。
 
品質の良いコーヒー豆だったら、焙煎初期の火力を上げて短時間焙煎しても耐えられる(むしろ個性が強調される)ことは、以前にも書いてきました。
 
実は、ブラジルコーヒーを極端に短く焙煎することで、クリーンな風味になるという事実は、手網焙煎によって焙煎を研究している仲間が発見した事だったりします。
 
これは、機械焙煎だけやっていたら決してわからない事でしょうね。
時々びっくりするような美味しいコーヒーを作ることが出来ます。
手網焙煎、侮れませんよ。
 
 
今回、自分の焙煎機でも同じように焙煎初期に強い火力をかけて、トータルの焙煎時間を11分で。
 
見事にブラジル臭さは消え、ググッと旨みが凝縮した味になりました。
 
あとは、このブラジル臭(笑)を少し生かせるように、焙煎時間を微調整。
 
満足のいく風味になりました。

 
さっきから「ブラジルコーヒー」と一括りにしていますが、ブラジルにはものすごく沢山のコーヒー農園があり、それぞれの農園独特の風味があることは言うまでもありません。
 
巷で普通に味わえるコーヒーの風味は、本当に氷山の一角。
 
余りにたくさんの農園がありすぎて、自分自身どうしようか方針を決めあぐねていたのですけれど、深煎りではないフルーティーなブラジルコーヒーも沢山紹介できるようになったら良いな、、、なんて思っています。
 
乞うご期待(^^ゞ
 



苦いコーヒー


夏の浜辺
 
 
深煎りにすれば、すべてのコーヒーは苦くなります。
 
しかし、これは私の持論ですが、
 
本当に苦みが美味しいコーヒーはそんなに多くない。
 
そう思っています。
 
あくまでも個人的な考えですが。
 
 
コーヒーの苦みは、焦げの味だと思っていらっしゃる方も多いと思いますが、
 
「全然違います」
 
苦味成分が、深煎りにすることによって強調されるというのが正しいです。
 
よって、苦み成分が多く形成されるコーヒーを使うと、苦いコーヒーになります。
 
 
苦くなるコーヒーの代表格が、「ブラジルコーヒー」です。
 
そして、最も流通しているコーヒーでもあります。
 
なので、どこでも普通に苦みのあるコーヒーが頂けます。
 
簡単にできるだけに、あんまりこだわらなくても苦いコーヒーは作ることが出来ます。
 
でも、個人的にはもう一ひねり欲しいなぁ~と言うコーヒーが実に多いです。
 

という事で、(苦いコーヒーが苦手な)コーヒーマイスターが考える「苦くて美味しいコーヒー」

〇濃いコーヒー
 
濃く淹れればいいじゃないか、と思われますが、巷にあるコーヒーで濃く淹れて美味しいコーヒーのなんと少ない事か。。。
 
深煎りのコーヒーを濃く淹れた時に、ググッと風味の凝縮感が感じられるコーヒーが良いですね。
焦げ味が強くなるコーヒーは(少なくとも私は)苦手です。。。

〇甘みの感じられるコーヒー

甘みの対極の味として苦みが存在します。ですので、甘みが強ければ苦みが強調されます。
 
この感じは多くのコーヒーで意識されています。ブレンドならこの風味は割と簡単に出せるとは思いますが。
 
 
こんなコーヒーが普通にあれば、酸味コーヒーとさっと合わせて、素晴らしく美味しいアイスコーヒーなんかもできるのですけれどね。。。
 
先日に続いて、苦いコーヒーのについて「ちょっと独り言」を呟いてみました(笑) 
 
それでは!