「 Coffee Meister 」一覧

アドバンスドコーヒーマイスター


日本スペシャルティーコーヒー協会認定
「アドバンスド・コーヒー・マイスター」
に合格いたしました。

これは「コーヒーマイスター」という資格の上位にあたる資格です。

認定の基準として、
・すでにコーヒーマイスターの資格を有していること
・規定の講習・実習を行い、試験に合格する事

という縛りがあること、更にこの認定制度自体が新しいこともあって、アドバンスド・コーヒーマイスターはまだ全国に42名しかいません。
ちなみに僕は、区切りの良い第40号のアドバンスド・マイスターです。

この資格を持っていると・・・
「如何に自分がコーヒーマニアであるかを、公式に自慢できる」
「マイスターバッジに加え、金色のかっこいいバッジを付けられる(笑)」
現在のところ、この位しかメリットはありませんね(笑)

しかし、まだ始まったばかりの認定制度で、自分も含めアドバンスド・マイスターの面々は草分け的存在なわけですから、これから自分たちで活動の場を広げていかなければなりません。

ちなみに、コーヒーマイスターになった人は、
・コーヒーの歴史
・コーヒーの産地
・農産物としてのコーヒー
・コーヒーの栽培
・収穫したコーヒーの生産処理
・コーヒーの流通とそれに伴う社会問題
・コーヒーの焙煎方法
・コーヒーの抽出方法
・コーヒーの成分と健康への関わり
と言った知識を有しているはずですので、是非機会があったら尋ねてみてください。

資格があるから、美味しいコーヒーができるというものでもありませんが、これから事業を本格化させようと言う時に、大きな励みを頂きました。
さあ、頑張らないと!

SCAJ ADVANCED COFEE MEISTER



Java Robsta


コーヒーは、植物学上はアカネ科コフィア属に分類されます。
コフィア属には100種類近くの同属があるとのことですが、その中でたったの3種類

●コフィア・アラビカ
●コフィア・カネフォラ
●コフィア・リベリカ

上記3種類のみがコーヒーとして飲用されています。
一番おなじみなのはアラビカコーヒー。
風味が良く、生産されるコーヒーの7割がアラビカコーヒーと言われています。

今回紹介するコーヒーは「ジャバ・ロブスタ」と言って、カネフォラ種に属します。
カネフォラ種には他に、コニロン、グァリニという仲間がいますが、生産量は世界的には少ないです。
アラビカ種に比べると風味が弱く、苦みとコクのコーヒーです。
ストレートで飲むことは少なく、エスプレッソやアイスコーヒーの苦みとコクを出すのに使います。
アクセントとして活躍する場合の多いコーヒーです。

ジャバ・ロブスタ
正式にはWIB-1という品種名ですが、インドネシアで生産されています。
インドネシアのコーヒーは「マンデリン」というアラビカ種のコーヒーが非常に有名ですが、インドネシア全体では圧倒的にロブスタ種のほうが生産量が多いです。

ロブスタ種は環境に適応しやすく、病害虫に強いという性質があるため、比較的簡単に育てることができます。
一方のアラビカ種は栽培環境が限られ、病害虫に弱いため、栽培にはノウハウが必要です。

ロブスタ種を大量に輸入する国があります。
それは日本。
価格が非常に安いため、主に缶コーヒーなど工業用コーヒーの材料に使われます。

気になるお味ですが、きちんと焙煎したロブスタは適度な苦みとコクがあって結構おいしいです。
僕は好きです。

実は今回、とある甘味と合わせるコーヒーを探していて、ロブスタに白羽の矢を立てたのです。
その甘味との相性は・・・残念ながら甘味のクセが勝ってしまって、ロブスタの良い所が殺されてしまうという残念な結果でした。
コーヒーと食材の相性めぐり、なかなかベストマッチは見つからないものですが、ロブスタと相性の良い食材は結構ありそうな気がします。

苦みとコクが主体のロブスタ種を焙煎しました。 深煎りのコーヒーが好きな人なら、気に入ると思います。

苦みとコクが主体のロブスタ種を焙煎しました。
深煎りのコーヒーが好きな人なら、気に入ると思います。



僕がコーヒーを通じて目指す世界


電車の中で色々と考え中。
僕の目標は、大きく二つあります。
・コーヒーで身を立てる
・コーヒーを通じて社会に貢献する

美味しいコーヒーを皆に伝えたいという思いもありますが、それと同じくらい僕をコーヒービジネスに駆り立てる目標が、
「コーヒーを通じて社会問題の解決に取り組む」
なのです。
コーヒーは、石油に次いで大きな取引額を誇る巨大な市場を形成しています。
それだけに、コーヒーが社会に与える影響というのは非常に大きく、コーヒーのトレンドというものは必ず社会のトレンドに結びついてきます。

コーヒーを通じて社会問題の解決に取り組む方法としては、コーヒーを現地から高値で買い上げて、理念を消費者に伝えながら販売するという、いわゆるフェアトレードのやり方があります。

この方法には実は問題があって、商品の品質評価が往々にして二の次になってしまっている。
コーヒーの場合は、それが風味に如実に表れる場合が多い。
さらに、コーヒーは国際相場で価格が決まる商品なので、相場が荒れて大相場になった時に、フェアトレード価格のほうが安くなってしまうこともある(実際あった)
そんな場合、当然生産者は儲かるところに商品を流すわけで・・・
消費国側(日本)では、本来入るべき商品が入らないという事態に陥ってしまうと。

日本でフェアトレードコーヒーが流行らない理由は、上記の問題をクリアできないからというのが僕の見解です。要は安定供給ができないし、美味しいという評価もされていないんです。

商品を固定相場で動かそうというシステムは、小規模の取引なら良いのでしょうが、コーヒーのように世界規模の取引商品では難しい、というか無理でしょうね。

これに対する、僕の考える解決方法はひとつ。
コーヒーの商品価値自体を高め、高値でかつ自由な商取引ができるようにすること。
これに尽きます。

この考えは僕のオリジナルではなく、すでにこのような取り組みによって販売されているコーヒーは幾つもあります。

代表的なものが、カップオブエクセレンス(COE)。
生産国で品評会を開き、最高品質の豆だけが選ばれてインターネットオークションにかけられ、国際相場価格よりはるかに高い値段(数倍~約200倍)で取引されています。

実際に飲んでみれば一目瞭然、COEコーヒー飲んだら、安いコーヒーなんて飲めなくなります(笑)

この他にも、日本でもすでにいくつかの自家焙煎店は、農園と直接取引をして品質の良いコーヒーを販売しています。

よく我々のイベントでは
「高いコーヒー、イコール美味しいコーヒーではない」
と言っていますが、これは生産者に生活するだけの賃金も支払わずに、安く買い叩いた高品質コーヒーが世の中に溢れ返っているということを意味します。

本当に良いコーヒーは、決して安くない。
そして、今安いにも関わらず品質の良いコーヒーはもっと高値で取引されるべき。

僕は「良いものを安く」という日本に根付いている思想は、根本的に間違っていると思っています。

商品が安いがために、正当な報酬を得られず生活を脅かされている人々がいる。。。
良い商品は、良いと評価されて高値で取引されなければ・・・

もっと皆が強く意識していけば、必ず世界は良い方向に向かうはず。
僕がコーヒーを通じて実現させたい世界が、遠くない未来に実現できると信じたい。