安いコーヒーを美味しく頂く


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CAFE LUA CHEIAのこだわりのコーヒー
「マンデリン・ブルーバタック」がamazonで販売中です。
深煎りで風味豊かなスペシャルティーコーヒー、ブルーバタックをお楽しみください。


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今回のお話は、自分にとってはあんまりありがたくない記事なのですが
(自分で書いといて何を言うか 苦笑)
 
安いコーヒーを美味しく頂く方法について、解説したいと思います。
 
〇前提
・安いという事は、コーヒー豆の品質(時に賞味期限)は全くあてになりません。
そこいらで安く販売されているコーヒーは、焙煎してから少なくとも2週間、ヘタすれば1年近く経っていることもありますので、経年劣化による酸化はどうしようもありません。
 
「酸っぱいコーヒー = 美味しくない」と思われる方には、今回の方法は当てはまらないことを、あらかじめ申し上げておきます。
 
実際にやることはそれほど特殊な事ではありません。
 
コーヒーの抽出の特性を最大限に生かして、不味くなる要因をとことんかわしていこうという方法です。
 
コーヒーの抽出の特徴として、「美味しい成分が先に抽出され」、「不味い成分が後から抽出される」という特性があります。
 
コーヒーの色の成分、風味成分、甘み成分の多くが水溶性で、渋み成分、苦み成分などが難溶性であることが要因です。
ですので、美味しい成分が出てきて、美味しくない成分が出てくる前に抽出を終わらせる、という事を実行すれば良いという事になります。

そして、今回紹介する方法を良いコーヒーに適用すれば、「かなり美味しく」なると思います。
ちなみに抽出方法はハンドドリップで、ペーパードリップです。

カリタ式か円錐ドリップをおすすめします。
メリタ式ではお湯の落ちる量をコントロールしにくいのでお勧めできません。

手順1.
・豆の挽き目を粗くする

粉の挽き目が粗いと、抽出に時間がかかります。その性質を逆に利用して、残念な成分がより抽出されにくいように挽き目を粗くします。

手順2.
・粉を多めに入れる

挽き目を粗くしたので、どうしても薄いコーヒーになりがちです。そこで粉の量を多めにすることで濃度調整します。目安として、普段の量の1、2割くらい大目にするのが良いと思います。

手順3.
・お湯の温度を90℃以下にする

コーヒーの苦み成分は、高温であるほど抽出が早まりますので、なるべく苦み成分を出さないように、90℃以下の湯温で抽出を開始します。

手順4.
・最初はお湯の注ぐ速度を限界までゆっくりに

コーヒーの粉とお湯は、最初のウチはうまくなじみません。そこでお湯を少しずつ注いで、コーヒー粉とお湯がなじむようにします。お湯を注ぐ速さは、それこそ一滴ずつ落とすくらいゆっくりとすることが肝心です。
 
蒸らしと言って、お湯を一定量注いで一旦止め、馴染むのを待つ方法もありますが、ここでは採用しません。
そもそもコーヒーが新しくない事を想定しているので、コーヒー粉は全く膨らまないでしょうし、おそらくお湯は一気に下に落ちてしまう事でしょう。
 
ですから、ほんの少しずつ、ポタポタとお湯をたらして、コーヒー粉全体が湿るようになじませていきます。

コーヒー粉全体がなじんで来たら、お湯の注ぐ量を「ほんの少し」多めにしても良いですが、決して一気に注いではいけません。
細い筋状にお湯が落ちていく程度がベストです。

手順5.
・注ぐお湯の量は規定量の半分

注意深く注ぐお湯の量が、規定量の半分まで来たら注ぐのを止め、ドリッパーを外します。
規定量で、たとえば普段20gで240cc(2杯分)取っているのなら、一杯分(120cc)で抽出を止めるという事です。
 
コーヒーは、抽出の前半に成分の大部分が溶け出し、後半は濃さの調節の為にお湯を注いでいるのです。
前半よりも後半の方が、渋み成分や苦み成分が溶け出しやすいので、美味しくない成分が溶け出さないうちに抽出を切り上げてしまうのです。

手順6.
・ドリッパーを外して、濃い液体にお湯を注いで適正な濃さにする

こうして得られる液体は、通常のコーヒーの倍の濃さになっています。そこで、ポットに残っているお湯を、濃いコーヒーの液体に注いで、濃さを適切に調整します。
 
このコーヒーは、普段入れるコーヒーよりも、すっきりとしていて美味しいと思いますよ。
 
 
一通り淹れ方を解説しましたが、イマイチ良く判らない方には実際に淹れ方をレクチャーします。
という事で、イベントのご案内です。

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今回のテーマは「ドリップ」です。

「コーヒーはドリップに始まりドリップに終わる」とは言われていませんが汗、ドリップは簡単な反面、上手く淹れられないのだけれど、と言う悩みは多いようです。

今回は(も)より美味しいコーヒーの淹れ方にこだわってみたいと思います。

もちろん淹れ方は誰でも出来る方法です!
一味違うドリップ方法を体験したい方、是非ご参加ください!

違いを是非お楽しみください。

・・・たぶん違うはずです(笑)

今回の募集は先着15名です。
リピーター様、お一人様、団体様、初対面の方、外国人の方、どなたでも歓迎します。
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ワークショップ Oct 2016

主催:東京タウンコーヒー研究所(堀田)
協賛:ワインカフェ大井町様

日時:2016年10月23日(日) 14:00開始 16:00終了

場所:ワインカフェ大井町
食べログ

   
東京都品川区大井1-11-3 ニュー森田ビル 5F

京浜東北線「大井町駅」から徒歩5分。りんかい線「大井町駅」から徒歩2分

参加費用:1,500円

内容:焙煎したてのコーヒー豆を使い、こだわりのドリップの技をシェア。

・参加者一人一人がドリップを体験し、皆でコーヒーの味を確認。
・レジュメ、もしかしたらお土産付。

今回使用するコーヒー豆 :
1)タンザニア/モンデュール
2)コロンビア/ビジャファティマ・ティピカ

の2種類の豆を使用します。

参加ご希望の方は申し込みフォームに登録ください。
 
https://goo.gl/T1Er07

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お店の手作り「ガトーショコラ」が特別に頂けそうですので、美味しいコーヒーと美味しいスイーツを楽しみながら、コーヒーの淹れ方を学んでみませんか?
 
お会いできることを楽しみにしております。
 
それでは!


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