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日本で一番コーヒーが飲まれている都市は?


ドリップは最初が肝心
 
 
コーヒーの消費量を都市ごとに比べたら、どのくらい地域差があるものなのでしょうか?
 
ちょっと気になったので調べてみました。
 
情報ソースは、日本統計局の「家計調査(二人以上の世帯) 品目別都道府県庁所在市及び政令指定都市(※)ランキング
(平成25年(2013年)~27年(2015年)平均)」から抜粋しました。
 
 調査対象が県庁所在地および政令指定都市ですが、大体の傾向はつかめるかと思います。
 
この結果、まずは日本で一番コーヒーが消費されていない都市を見てみましょう。

・52位:静岡市(1533g)

・51位:浜松市(1775g) 
 
静岡はお茶どころだからでしょうか?コーヒーの消費は少ないようです。
 
では、コーヒーが消費される都市ベスト10を見てみましょう
 
・10位:堺市(大阪)2807g
 
・9位:福岡市(福岡)2832g
 
・8位:松山市(愛媛)2853g
 
・7位:松江市(島根)2866g
 
・6位:札幌市(北海道)2896g
 
・5位:奈良市(奈良)2992g
 
・4位:大津市(滋賀)3123g
 
・3位:鳥取市(鳥取)3178g
 
・2位:広島市(広島)3262g
 
そして、栄えある第一位は・・・?
 
 
・1位:京都市(京都)3499g
 
 
さすが文化都市 京都、と言ったところでしょうか?
こう見ると、コーヒーの消費量はあまり地域差は無さそうです。
東北勢がここにはいませんが、

・11位:盛岡市、12位:金沢市

と続いていますので、ほぼ地域差は無いと言ってよいでしょう。
まあ、静岡は消費少ないですけれど・・・汗
 
東京はどこ?と言う質問も出てきそうですが、東京都区部は34位でした。
意外・・・
 
東京都区部はコーヒー飲料でも消費量20位ですので、意外にコーヒーを飲まないのですね・・・
コーヒー屋さんをやるなら、都心よりも地方都市の方が良いのかも(汗

という事で、日本の主要都市のコーヒー消費動向を探ってみました!
 
それでは! 



イギリスがEuを離脱して、コーヒーに与える影響


空に向かって枝をのばす
 
 
このブログは、コーヒー専門のブログなのですが、今日の出来事はあまりに大きな衝撃でしたので、昨今の経済事情を絡めて、商品としてのコーヒーについて書いてみたいと思います。
 
本日(2016年6月24日)、イギリスにおける国民投票でEuからの離脱が決まりました。
 
世界経済は上り調子と言うわけでもなく、どちらかと言うと足踏み状態でしたので、一気に景気後退のムードが広がる雰囲気ですね。。。
 
コーヒーは世界的に見ても巨大な市場を形成していますので(約10兆円規模)、景気の動向はコーヒーの価格に少なからず影響します。

農作物なので、天候や病害などに左右されるのはもちろんですが。
 
一番大きな影響を与えるのは、取引量と為替の変動ですね。

どういう事かと言いますと、景気が上向けば消費が活発になりますから、輸入業者は国内在庫を多く持ち、価格を安定させようとします。
景気が後退すると、消費が落ち込むため輸入量が減り、在庫は少なくなり、コーヒーの価格は上昇していきます。
 
スペシャルティーコーヒーはそもそもの国内在庫量が少ないですから、この傾向が顕著に現れます。
 
今日のイギリスの動きを見て、為替は一気に1ドル100円を割りました。。。
現在は102円くらいですけれど。
 
円高が進んだことで、輸入国である日本では、コーヒーの輸入価格は下がる傾向になるでしょう。
 
為替の影響による価格下落と、消費量の変化による価格上昇のバランスでコーヒーの価格は変動していきます。
 
で、コーヒーの価格はどうなるのか?
 
多分ですが、、、
 
「安いコーヒーはより安く」、「高いコーヒーは現状維持か、やや高めになる」のではないでしょうか?
 
景気が後退すると、消費者は安値志向になるので、ディスカウント価格のコーヒーの消費は伸びそうな気がします。
 
一方で、スペシャルティーコーヒーの消費は現状維持か、後退気味になるかなと。。。
 
私はスペシャルティーコーヒーのみを扱っているので、今後の動向はかなり気になります。
 
まあ、景気がどうなろうと安いコーヒーを扱うつもりはありませんけれど・・・

今日は、コーヒーの話というより、経済動向の話題でした!
 
明日からは、よっぽどのことが無い限り、コーヒーの話題に酔いしれていきたいと思います。
 
それでは!



お湯が落ちないんですけど・・・コーヒー豆の挽き目について


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コーヒーをドリップしても、お湯が上手く落ちなくて、いまいち美味しく淹れられている気がしない・・・ 

先日のセミナーでもお話したことなのですけれど、このような悩みを持っている方、結構多いのではないのでしょうか?

このブログでも過去に何回か解説していますが、お湯が落ちない原因は、淹れ方が悪いのではありません。

今回は、お湯が落ちない原因とその対策ということでお話しておこうかと思います。

コーヒーの挽目が細かすぎませんか?

いきなり結論ですが、お湯が落ちない原因はずばり「コーヒーの挽目が細かすぎる」です。

私は「粗挽きを推奨」いたします。

私の価値判断で恐縮ですが、市販の粉に挽いてあるコーヒーの多くが中挽きですが、正直なところドリップするには細かすぎると思っています。

コーヒーを細かく挽いて、一杯当たりの抽出に使う粉の量を減らすためでしょうか?

前述の(やや)特殊なコーヒーも、粗挽きで淹れたら、すっきりとしてもっと美味しいコーヒーになります。

では、どの程度の粗さに挽いたら良いのでしょうか?

コーヒーの粗さの目安で、グラニュー糖がよく引き合いに出されますが、あんなの比較になるのでしょうか?

適切な挽目を判断する方法

どの程度が良いのかを知るためには、実際に粗い方から挽いてみて、何回かお湯を注いでみるしかありません。

自分でコーヒーミルをお持ちの方は、一番粗い目でコーヒー豆を挽いてみてください。

自分でミルをお持ちでない方は、お店で「粗挽き」にしてもらうと良いと思います。

コーヒーの粉の量ですが、

・1杯:15g

・2杯:23g

・3杯:32g

・4杯以上:10g×杯数

え~?計量するの?という声が聞こえてきそうですが、最低でも1回は計量して、どのくらいの量で上記の重量になるのかを把握しておいた方が良いです。

練習だと思って、一度はきちんと計量することをお勧めします。

ちなみに濃いめ設定です。ですがまずは濃いめで淹れてみましょう。濃いコーヒーは薄めることが出来ますが、薄いコーヒーを濃くすることはできませんので。

そしていつも通りの淹れ方でコーヒーを淹れていきます

粉の挽目がうんと粗いと、お湯は即座に染み込んでいきます。

ここから徐々に目を細かくしていくと、お湯が急に落ちにくくなる挽き目に出くわします。

そこから1段階粗い挽き目が、適切な挽き目です。

適切な挽目ではお湯が一瞬とどまる

適切な挽き目では、お湯を少しずつ注ぐと速やかに染み込み、お湯の量を増やすと染み込む速度が追い付かなくて粉が盛り上がってお湯が溜まってきます。

その状態でお湯を止めれば、スーッと染み込んでいきます。

お湯がスーッと染み込んでいかない様では、細かすぎるのです。

コーヒーを自分で入れる楽しさは、「色々調整できる」ことではありますが、逆を言えば、調整しないと上手くいかないという事でもあります。

コーヒーを自分で淹れてみたい人、最初から独学で失敗するよりは、素直に誰かに教わった方が良いと思います。

ご近所の自家焙煎店でも教えてくれると思います。

「コーヒーの粉は粗く挽いて、お湯が落ちる適切な挽き目を確認せよ」・・・

一度は確認の為にやってみてください。

それでは!