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酸味のコーヒー 


ピンク色の紫陽花

自分が定番の味として持っているものが数種類あります。
 
というか、その数種類しか扱っていません(^^ゞ
 
何故かと言うと、まだそこまで規模を大きくして販売できないから、なんですが・・・
 
とりあえず定番ものは、大部分が深煎りのコーヒーです。
 
そのなかで唯一酸味のコーヒーとして扱っているのが
 
「ケニヤ/アイボリーエステート」
 
ケニヤのコーヒーは、スペシャルティークラスでなくとも品質が良くて、それなりのお値段で取引されています。
 
コモディティーコーヒーの「コロンビアマイルド」と呼ばれるカテゴリーには、「コロンビア産コーヒー」と「ケニヤ産コーヒー」「タンザニア産コーヒー」が含まれています。
 
・・・
 
時々、にわか仕込みでコーヒーの事を知った風な人が、
 
「このコーヒーは何? ・・・ ああ、コロンビア? コロンビアマイルドだね?」
 
なんてことを言って来るのですが、「コロンビアマイルド」はブランドではなくて、商品先物の分類用語ですので気を付けましょう(苦笑)
 
・・・
 
話が逸れました・・・
 
ケニヤコーヒーの話でしたね。
ケニヤコーヒーは日本では認知度が低いのですが、おそらく日本にほとんど入ってこなかった為だと思います。
 
世間では酸味のコーヒーと言えば「キリマンジャロ」のブランドを冠するタンザニアですが、ケニヤのコーヒーの酸味も負けていません。
 
タンザニアコーヒーの酸味は「ベリーのような」雰囲気をかもしだすのですが、
 
ケニヤコーヒーは主に「シトラスのような」柑橘系を思わせる酸味を感じることが出来ます。
 
酸味の利いたコーヒーは、焙煎によるバランス調整が結構難しくて、安定した風味を作り続けられるようになったのは、実は最近の事だったりします。
 
しかし、上手にできたケニヤコーヒーを、これまた良いバランスでドリップすると、本当に「レモンティー」のような雰囲気を感じることが出来ます。 

酸味の綺麗なコーヒーは(たぶん誤解されていますが)、酸っぱいというよりも「フルーティー」という表現の方が適切な気がします。

それほどに、様々な果物や花の香りを連想させることがあります。
 
コーヒーと果物が、実は相性が良い?というのも、あながち間違いではないかもしれません。

取り留めなくお話してしまいましたが、酸味のケニア/アイボリーエステートは美味しいという事を言いたかったのでした(^^ゞ
 
それでは! 

 



コーヒーの美味しさは豆の品質で決まる


白い胡蝶蘭
 
 
前回はコーヒーの焙煎技術について触れましたが、焙煎技術って何だろう?
 
そう考えた場合の私の答は・・・
 
「コーヒー豆のポテンシャルを引き出す作業」
 
そう考えています。
 
美味しいコーヒー豆があって初めて、焙煎で美味しいコーヒーが出来る。
 
そういった考え方です。
 
この考えに至ったのには訳があります。
 
それは、、、自分はコモディティーコーヒーを美味しくするのが苦手、なんですね。
 
コモディティーコーヒーとスペシャルティーコーヒーの決定的な違いは何かと言うと、ズバリ「完熟度」が違います。
 
スペシャルティーコーヒーは熟度が高いために、風味のベースとなる多糖類が多く含まれていると考えられます。
 
それに対して、コモディティーコーヒーは多糖類が少なく、未熟故に含まれる(あんまりわかっていない)成分が含まれています。
 
コモディティーコーヒーをスペシャルティーコーヒーのように焙煎すると、コーヒーの風味に寄与する成分の形成以上に、風味を損なうエグ味や渋みの成分が多く形成されます。
 
それ故に、「なんか青臭くて、口に残る味」が出来てしまって、コーヒーの美味しさを台無しにしてしまうのです。

コモディティーコーヒーを美味しくするためには、この渋味成分を無くすように焙煎する必要があります。
 
どうするかと言うと、焙煎初期の火力を落として「じっくり、やさしく」焙煎してあげる必要があるのです。
 
一般にコーヒーの焙煎初期はゆっくり行わなければならない、と言われる所以です。
 
もちろん、美味しい成分もどんどん飛んでしまいますから、じっくり過ぎるのも良くない。
 
コモディティーコーヒーの焙煎では、そのさじ加減がきわめて難しいのです。
 

持論ですが、スペシャルティーコーヒーの焙煎よりも、コモディティーコーヒーの焙煎の方が難しいです。そういった意味では、自分の焙煎技術はまだまだ未熟です。
 
しかし、もともとポテンシャルの高いコーヒー豆ならば、その可能性を引き出してあげることはできます。
スペシャルティーコーヒーの場合は、生焼け味にならないギリギリのところを見つけてあげれば良いのですから。
 
コーヒーの焙煎を始めようとする人に、「高品質の豆で練習しましょう」と言うのは、スペシャルティーコーヒーの方が味のクリティカルポイントを見つけるのが簡単だからに他なりません。
 
優れているものは、常にシンプルなんですね・・・

今日はこの辺で。
 
それでは!



コーヒを使った飲み物(3)~ジュース編~


真夏の空

コーヒーとオレンジジュース組み合わせてみようと思うんだが・・・
 
一体何を言い出すんだ?
 
と思われた方も多いかと思います。
 
コーヒーは苦い飲み物なので、ジュースと混ぜて合うわけがない、と。

一般に知られているコーヒーでは、ジュースとの相性は「良いとは言えない」でしょう。

しかし、焙煎の浅い「酸味の利いたスペシャルティーコーヒー」は意外と相性はわるくありません。
以前に、コーヒーにスライスレモンを加えた記事を書きました
コーヒーにレモンを入れてみた

スペシャルティーコーヒーを浅く焙煎したものは、従来のコーヒーの概念を覆す風味を多く持っているのです。

スペシャルティーコーヒーという名前(概念)は徐々に世間に浸透し始めましたが、まだまだ独特の風味が世間には受け入れられたとは言い難いですね。
 
正直、騒いでいるのはメディアばかり・・・な印象は拭えません。

やはり、コーヒーにもっとも深くかかわっている販売者が、身を以て新しい風味の良さを伝えていかなければならないのかな、そんなことを考えております。

・・・話を戻しましょう

従来のコーヒーの風味では相性など考えも及ばなかったものが、新しいコーヒーでは見事に合うということは十分にあり得る、ということなんです。

さて、今回のレシピですが、合わせるジュースは「オレンジジュース」です。
 
そして、いつも通りレシピの比率は「妄想」です(笑)
色々と忙しいので、時間を見つけて実際に作ってみようとは思いますが・・・
 

〇オレンジコーヒー(仮名)

用意するもの:
・コーヒー(15g):60ml

・オレンジジュース:120ml

・氷(30g程度):なるべく細かく砕いたもの

・オレンジ(皮付き):1/6片

1.コーヒーサーバーに砕いた氷を入れ、コーヒーをドリップして60ml分のアイスコーヒーを作る

2.グラスにオレンジジュースとコーヒーを入れて混ぜる

3.皮付きのオレンジを飾ってできあがり
 
  
・・・たぶん美味しいと思います(^^ゞ
 
 
使用するコーヒーは、「スペシャルティーコーヒー」で、酸味の風味が良いものを強く推奨。
 
私は「ケニヤ」のコーヒーがお気に入りですが、タンザニアのスペシャルティーコーヒーを浅目に焙煎しても良いかも。
 
もはや伝説のコーヒーとなりつつある、パナマの「エスメラルダ農園・ゲイシャ」なんて合わせてみたい。
 

 この組み合わせを成功させるカギは、コーヒーの品質と如何にジュースに合う焙煎をするかにかかっているとおもわれます。

 そんな焙煎が本当に出来るのだろうか???

 
ジュースとコーヒー、「ミスマッチが意外と面白い」という寸評ではなく、これは本当に合うというコーヒーを作りたいものです。

という事で、壮大に妄想を展開して今日は終わろうと思います(大汗
 
 それでは!