ゴールデンウィークを境に、急に暑い日が続くようになりましたね。
今年も、そろそろアイスコーヒーを作り始める季節になったようです。
アイスコーヒーといえば・・・
最近はコンビニでドリップコーヒーを(100円で)提供するようになり、割とおいしいアイスコーヒーが簡単に手に入るようになりました。
コーヒーの売り手としては、若干憂鬱な事態ではありますが(;^_^A
「そりゃあ、100円でアイスコーヒー出せたら苦労はしませんわ(心の叫び)」
コーヒーの平均的な相場価格がどんどんと下がっている気がします。
消費者側から見たら良いことですが、販売側から見たら冷や汗が出てきますね・・・
ということで、私のような自家焙煎店が進む道は、
・安さを売りにしない
(元々の豆がかなり高価なので、安くできないし)
・そのかわり、「圧倒的高品質」なコーヒー
(品質だけは馬鹿みたいに良い(;^_^A)
・すっきりとした、飲みやすいアイスコーヒー
(ごくごく飲めて、お代わりが欲しくなるようなアイスコーヒー)
・そして、いろいろなバリエーションの風味が楽しめる
(といっても基本はコーヒー味)
そんなアイスコーヒーを作りたいと思っています。
〇コーヒーの相場なんてあるの?
そもそも、本当に良いコーヒーがなかなか手に入らないから、「とりあえず手に入る、そこそこの品質の豆で何とかとかしよう」という観点から、コーヒーの価格ってこのくらいじゃなければ・・・という相場観が(今までは)形成されていたように感じます。
近年のコーヒーブームで様々な形でコーヒーに関する商品が市場に投入され続け、供給過剰なんじゃないのか?と思えるほどですが、そのせいで価格の競争が起こり(相場価格を押し下げ)消費者側は選択肢が増えて、しかも手軽にコーヒー(および関連商品)を買い求めることができますね。
しかし・・・実際問題、私が扱うコーヒー豆ってそういった相場の価格では原価割れするものがほとんど(;^_^A
大体において、安くて600円(/100g)前後から、高いものでは4000円(/100g)なんてコーヒーもあります。
もともとスペシャルティーコーヒー志向なのだから、品質にとことんこだわっていこうと、改めて思った次第です。
相場を気にしたら何にもできなくなってしまいますしね(気にはなりますけど)。
さて、話をアイスコーヒーに戻しますが、
アイスコーヒーは、基本的にブレンドで作ります。
深煎りのコーヒーをベースにして、そこに中深煎り、中煎りと焙煎度の異なる豆を合わせて、味に幅を持たせるのです。
なんでそんなことするのか?
ホットではシングルオリジンで美味しいコーヒーでも、アイスコーヒーにすると、冷たさで風味がわからなくなり、単調な味に感じてしまうのです。
そこで、異なった風味のコーヒーをうまく合わせることによって、単調さを感じない、美味しいアイスコーヒーを作るのです。
私の作るアイスコーヒーには3種類の味があります。
・苦味をベースにしたアイスコーヒー
・酸味をベースにしたアイスコーヒー
・その中間の(?)アイスコーヒー
この中で、苦味ベースと中間の味のアイスコーヒーは基本的にブレンドです。
酸味ベースのコーヒーは、現在はシングルオリジンのコーヒーを使いますが、ブレンドの方が良いのかな?
今後の検討課題ですね。
ブレンドの方法ですが、自分なりのルールに基づいて比率を決めています。
以下のような比率です。
・ベースの味:60%
・サイドベース(味に広がりを持たせる):30%
・アクセントを持たせる味:10%
比率は人によって色々考え方があると思いますが、ベースの味は60%が良いかなと思っています。
これより少なくなると、ベースの風味が弱くなりすぎて、作りたいアイスコーヒーの個性が失われていく気がします。
単純に味だけを見ていると、だんだん何がコンセプトなのかわからなくなってくるので、こんな味にするための比率を明確にしておくと良いかと。
例を挙げましょう、
私のメインのアイスコーヒーは深入りベースですが、
メインは「タンザニア/モンデュール(深煎り)」60%、
サイドベースは「コロンビア/ナリーニョ(中深煎り)」30%、
アクセントに「エチオピア/イルガチェフェナチュラル(中煎り」10%
この比率にします。
ブレンドする豆を増やしたい場合は、「メイン(ベースの味)の深入りコーヒーをA50%、B10%の比率で加える」のような考え方で増やします。
こうすると、「どの味を変えたいのか」が明確になるので、(主に自分が)理解しやすくなります。
こんな感じで、アイスコーヒーの調整を着々と準備中・・・
とはいかず、意外とてこずっています。
特に、酸味のアイスコーヒーの方で(;^_^A
商品リリースにこぎつけたら、また何かの形で発表します。
それでは!