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コーヒーの収穫時期


コーヒーは、主に雨季に花を咲かせ、6~8か月かかって実をつけます。
花自体の咲いている期間は短く、数日程度ですが、端から順番に花が咲いていくので開花時期は数か月に及びます。
したがって果実の成熟も端から順番になり、収穫時期はやはり数か月に及びます。

例外的に、エチオピア、イエメンの原種は一斉に開花するので、収穫も一斉に行うようです。

収穫時期は乾季で、日本でいうところの秋冬に相当します。

・北半球の産地(10月~3月頃)…中米、カリブ海、エチオピア、ベトナムなど。
・南半球の産地(4月~9月頃)…ブラジル、ペルーなど
・赤道直下(年に2回)…コロンビア、インドネシア、タンザニア、ケニアなど

赤道直下では2回の収穫時期がありますが、2期作を行っているわけではありません。
地域によって収穫時期にばらつきがあるのです。

北半球にある地域では、10月くらいに、
南半球にある地域では、3月くらいに収穫時期が来ます。
(赤道直下の産地の場合です。他の産地とは収穫時期が違います。)

例えばコロンビアでは、大部分の地域は北半球にあるので、大半は10月から収穫されます。
10月、11月に収穫されるものを「メインクロップ」
南部一部地域の5、6月に収穫されるものを「サブクロップ」
と呼ぶようです。

コーヒーは、収穫されてもすぐに出荷されるわけではありません。
果実から種を取出し(コーヒー豆は、コーヒーの実の、種に当たる部分です)
生産処理と言われる工程を経て、十分に乾燥させ、品質検査をクリアしたものが出荷されます。

したがって、10月に収穫されたコーヒーが届くのは大体翌年初め、
4月に収穫されたコーヒーが届くのは7月くらいになります。

そろそろ新しいコーヒーが日本でも出始める頃です。
楽しみですね。



Java Robsta


コーヒーは、植物学上はアカネ科コフィア属に分類されます。
コフィア属には100種類近くの同属があるとのことですが、その中でたったの3種類

●コフィア・アラビカ
●コフィア・カネフォラ
●コフィア・リベリカ

上記3種類のみがコーヒーとして飲用されています。
一番おなじみなのはアラビカコーヒー。
風味が良く、生産されるコーヒーの7割がアラビカコーヒーと言われています。

今回紹介するコーヒーは「ジャバ・ロブスタ」と言って、カネフォラ種に属します。
カネフォラ種には他に、コニロン、グァリニという仲間がいますが、生産量は世界的には少ないです。
アラビカ種に比べると風味が弱く、苦みとコクのコーヒーです。
ストレートで飲むことは少なく、エスプレッソやアイスコーヒーの苦みとコクを出すのに使います。
アクセントとして活躍する場合の多いコーヒーです。

ジャバ・ロブスタ
正式にはWIB-1という品種名ですが、インドネシアで生産されています。
インドネシアのコーヒーは「マンデリン」というアラビカ種のコーヒーが非常に有名ですが、インドネシア全体では圧倒的にロブスタ種のほうが生産量が多いです。

ロブスタ種は環境に適応しやすく、病害虫に強いという性質があるため、比較的簡単に育てることができます。
一方のアラビカ種は栽培環境が限られ、病害虫に弱いため、栽培にはノウハウが必要です。

ロブスタ種を大量に輸入する国があります。
それは日本。
価格が非常に安いため、主に缶コーヒーなど工業用コーヒーの材料に使われます。

気になるお味ですが、きちんと焙煎したロブスタは適度な苦みとコクがあって結構おいしいです。
僕は好きです。

実は今回、とある甘味と合わせるコーヒーを探していて、ロブスタに白羽の矢を立てたのです。
その甘味との相性は・・・残念ながら甘味のクセが勝ってしまって、ロブスタの良い所が殺されてしまうという残念な結果でした。
コーヒーと食材の相性めぐり、なかなかベストマッチは見つからないものですが、ロブスタと相性の良い食材は結構ありそうな気がします。

苦みとコクが主体のロブスタ種を焙煎しました。 深煎りのコーヒーが好きな人なら、気に入ると思います。

苦みとコクが主体のロブスタ種を焙煎しました。
深煎りのコーヒーが好きな人なら、気に入ると思います。



コーヒー豆の選別 ケニアのコーヒー


コーヒーを焙煎するのに絶対に必要なもの。
それはコーヒー豆です(笑)

今日、定期的に購入しているショップから豆が届きました。
ケニア産のコーヒー豆です。

ケニアはアフリカの東部、赤道直下に位置し、平均標高は高く、1000m以上の高原が広がっています。
今回入手したコーヒー豆はケニアの中央、キリマンジャロに次ぐアフリカ第2の山「ケニア山」周辺で収穫された豆で、「キリニャガ」と呼ばれています。
キリニャガとは現地の言葉で「神の山」すなわちケニア山を指す言葉。
ケニアのコーヒー栽培はイギリス統治時代から非常に進んでいて、コーヒーの研究では最先端を行く研究施設「スコティッシュ・ラボラトリー」が有り、新しい品種の研究開発に勤しんでいます。
コーヒー栽培に優れた気候、土壌を有し、品種改良の進んだ洗練されたコーヒー豆は、常に世界最高峰の風味を提供し続けています。

柑橘系の果物を思わせるフルーティーな香りや、チョコレートを思わせる甘い風味、マイルドな苦みが楽しめるコーヒーです。

入荷したコーヒーは、すべてチェックして欠点豆をハンドピックいたします。
元々現地でも不良豆はのぞかれているのですが、僕のチェックで最終的に全体の5%程度、虫食い豆、欠け豆、痛んだ豆をはじきます。
このように更にクリーンで舌触りの良いコーヒーになるように気を配っています。
COFFEE RAW BEANS KENYA