コーヒーを自分で淹れる人、淹れない人


このブログは、コーヒー好きを通り越して、かなりマニアックな内容を書くことが多いので、たまには基本的な事柄に立ち返って記事を書いてみたいと思います。
 
この記事を読んで下さる人の多くは、コーヒーを自分で淹れる人でしょうか?それとも淹れない人?

自分の経験的な感触で恐縮ですが、自分でコーヒーを淹れない人が全体の7割、残り3割がコーヒーを自分で淹れる人かなと。
 
ここでいう「コーヒーを淹れる」は、レギュラーコーヒーの事ね、あくまでも。
 
インスタントコーヒーは含まずです。
 
「何で自分で淹れないの?」という質問は愚問かもしれませんが、一番多いと思われる回答は、
 
「時間が無い」
「面倒くさい」

でしょう。
 
缶コーヒーのように、ふたを開けたらすぐに飲めるインスタント飲料が全盛の現代社会において、「ひと手間かける」と言うのは意外と敷居が高いものになっている気がします。
 
自分で淹れない人の中には、美味しいコーヒーを淹れてくれる人が常にいるから、という方もいらっしゃるかもしれませんが、そういう人も広義に見れば「自分で淹れるのは面倒くさい」カテゴリーに括ることにします^^;
 
一方、自分でコーヒーを淹れる人に対して、「何で自分で淹れるの?」と問うたなら、
 
「自分で淹れるのが美味しい」
「自分で淹れるのが経済的」

なんて答えが返ってきそうですが、「経済的」な理由を挙げる人はあまり多くなく、その人たちも「自分で淹れるのが美味しい」と言う答えは必ず持っていることでしょう。
 
私のようにコーヒーを焙煎し、販売する身としては、是非多くの人に自分でコーヒーを淹れていただき、その美味しさに酔いしれていただきたい(そうすると自分のコーヒーが売れる(笑))と思っているのですが、
 
自分で淹れない人が、自分で淹れる人に変わるようにする方法を何とか模索していきたいなと思うわけなんです。
 
一番簡単に思いつくことは、
 
面倒くささを取っ払う
 
事でしょうね。
 
コーヒーを淹れるうえでの手間は何かと言えば、

・お湯を沸かす
・コーヒー豆を挽く
・淹れる方法を身に付ける
・片付ける

このあたりになるかと思います。
お湯はポットが沸かしてくれるので、最も面倒くさい部分は「コーヒー豆を挽く」「淹れる方法を身に付ける」でしょうか。
 
この部分を簡略化した商品は既にできてますね。
 
ドリップバッグがその代表です。
 
袋を開けて、カップの上にセットし、お湯を注ぐだけ。
実に簡単ですが、ドリップバッグは簡単な反面、色々な問題も抱えています。
 
一番の問題は、美味しくない事でしょう。
 
正直言ってドリップバッグは、最もコストがかかるコーヒーの淹れ方であると言えます。
品質の良いコーヒーで、まともにドリップバッグを造ったら、(自分の場合)どんなに安くしても1袋が150円くらいにはなってしまいます。
内訳は、豆代が100円、袋およびフィルターと包装袋の費用が15円。そして袋にする手間賃35円。
 
大手コーヒー販売店などで格安なドリップバッグがありますが、あれはコーヒーの品質を最低まで落とし(おそらく1杯1円程度)、工場で大量生産することによって袋代および手間賃を10円程度にまで落としているからこそ実現できるのです。
 
この残念なコーヒー(失礼!)を品質の良いものに替えることが出来れば、美味しいコーヒーをお手軽に頂けるようになりますね。
 
コーヒーを自分で淹れない人に、お手軽な淹れ方からコーヒーを自分で淹れるようになってもらって、最終的には自分の道具を持つところまで来てくれれば、コーヒーマニアの自分にとっては至上の喜びなんですが(笑)
 
高品質なコーヒーをもっとお手軽な飲み物にしていきたいな、と考える毎日です。
 
基本的と言いつつ、何にも基本を書いてない気がする^^;


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