バレンタインデーですね!
コーヒーとチョコレートは、何故か昔から相性が良いと決まっているような気がします。
ですので、相性が良い!
・・・
これでは何にも話が発展しないので、少し突っ込んでお話ししましょうか。
チョコレート、一見どんなコーヒーでも相性がよさそうですが、実はそうでもありません。
チョコレートとの相性がイマイチなコーヒーも、実はあります。
特に、最近のスペシャルティーコーヒーを浅目に焙煎したものは、単独で飲むと美味しいのですが、ミルクやチョコレートとは合わないものが結構あります。
ではどういったコーヒーがチョコレートに合うのでしょうか?
それを探るために、簡単な実験をしたいと思います。
まず、コーヒーを普通に淹れます。
そのコーヒーを、少し冷まします(別の容器に少し取り分けて冷ましても良いです)。
その覚ましたコーヒーを、大きめのティースプーンですくい、勢いよく口で「ズー」っと吸い込みます。
口の中に霧状のコーヒーを吸い込むイメージです。
何をしたいのかと言うと、コーヒーの香り、味を細かく探ってみたいのです。
このように霧状に吸い込むと、普段は見逃しがちな微妙な風味を探ることが出来ます。
この風味の中に、ミルクやチョコレートに似た風味を見つけ出せれば、そのコーヒーはミルクやチョコレートとの相性が良いです。
一方で、柑橘系の風味が強いコーヒー(特に浅煎りのコーヒー)は、ミルクやチョコレートに似た風味を見つけられず、相性がイマイチな場合があります。
チョコレートと言っても、普通のチョコレートはカカオの含有量は30~40%位で、砂糖と乳脂肪分が成分の大半を占めます。
これだと、チョコレートとの相性と言うよりは乳成分との相性と思った方が正確かもしれません。
本当にカカオの含有量が高いチョコレートは、チョコ自体の風味が非常に強くて、普通のコーヒーはチョコに負けてしまいます。
要は相性が悪い。。。
このようなカカオ成分の含有率が高いチョコレートに合うコーヒーがあります。
それは「モカ」です。
モカコーヒーとは、エチオピア、イエメンが産地のコーヒーを総称して指す言葉で、その昔イエメンにあったコーヒーの集積港である港街「モカ」に由来しています。
これらのコーヒー(エチオピア産、イエメン産)はフローラルな風味が特徴で、何故かチョコレートの独特の風味とぶつかることなくお互い風味を補完し合ってくれます。
余談ですが、カフェモカ、モカジャバという飲み物がありますが、これはコーヒーとチョコレート、牛乳を混ぜたもので、モカコーヒーがチョコレートのような風味を持っていることから、それに似せて作られたのだそうです。
チョコレートとコーヒー、今一度相性を調べて見てはいかがでしょうか?