コーヒーは「普通は焙煎されたもの」を頂きます。
しかし、発見当初(おそらく10世紀あたり)では、焙煎するという発想はまだなく、豆を直接煮出して「薬として」飲用していたそうです。
焙煎を始めたという歴史的な記録は残っておらず、いつから始めたのかは定かではありませんが、倉庫が火災の被害を受けたなどした際に、焼け残りのコーヒーから得も言われぬ良い香りが・・・・なんてことがあったのでは?
それはさておき、今回は「生豆の状態で」コーヒー(と言ってよいのか?)を頂いてみようかと思います。
生豆での飲用ですが、ヨーロッパでは「グリーンコーヒー」なるものが流行っているそうで、日本でも一部販売されているようです。
が、そちらは「全くお勧めしません」
正直ボッタクリです。
生豆なんて、一部のオークション品を除いて、品質の良い物でも「焙煎後のコーヒーより高い」なんてことはまずありません。
飲用に特殊な生豆を作るなんてことも「ありえません」
まあ、そちらはどうでも良いのですが、コーヒーを生豆で飲むことの健康的な意義については、正直疑問符が付きます。
統計的に調査が行われたわけではありませんので、データが無くてはっきりとしたことが言えないのです。
ただ、カフェインは焙煎したコーヒーよりも多く取れることは間違いないでしょう。
敢えてここで紹介するのは、「生豆の状態で飲んでみたら美味しいのか?」を検討してみた。
ただどれだけの事だったりします^^;
という事で、実際に検証してみましょう!
〇生豆コーヒードリンクの作り方
・コーヒー生豆(品質の良いもの):50g
・水1リットル
・容器(1リットル程度の物)
・茶こし
生豆の品質は良いものをお勧めします。
安いコモディティー豆では、カビの生えた豆が混ざっているので正直お勧めしません。
今回豆は50gほどで試してみましたが、もっと少なくても良かったかな・・・と思っています。
生豆の状態だと、「際限なく」エキスが抽出され続けるので、いつ終わりにしたら良いのかわからなかったくらいです。
1.生豆は水洗いし、お米をとぐようにして表面の薄皮をなるべく取る
黒ずんでいる豆や虫食いの穴が開いている豆を見つけたら取り除く
2.水1リットルと生豆を入れて、火にかけて煮出す
煮出しているときの様子です。
火にかけていると、どんどんエキスが抽出されて、黄緑色⇒茶褐色になっていきます。
3.適当に色が付いたら切り上げて粗熱をとる
豆の色はまだ残っているので、抽出はできると思います。正直、適正時間は何とも言えません。
今回は20分ほど煮てみました。
過去には3日煮出したこともありますが(笑)、それでも抽出は終わらずに諦めたことがあります。
なので、適度に色合いを見て切り上げるのが良いでしょう。
3.茶こしで濾しながら容器に移す
容器にいれるとこんな感じです。
なんだか緑茶っぽいですね(^^ゞ
肝心のお味ですが、苦くは無く、何となく生っぽくもあり、美味しいとは言えませんが不味くもなく、これはこれでアリですね。
ちなみに豆の種類が異なると味も違います。
ほんのりとチョコレートフレーバーな風味になる豆もあります。
体に良いと言われているポリフェノールが可溶性なら、健康ドリンクになりそうですが、成分がお湯に溶けにくくても、ちょっと変わったお茶の雰囲気で楽しめる気がします。
生豆の入手方法ですが、インターネット通販で個人でも買うことが出来ます。
もっとも、私が使っている生豆はロットが個人レベルでは多すぎるので、具体名は敢えて紹介しないことにしました。
是非一度、怖いもの見たさ的なノリで試してみるのはいかがでしょうか?
それでは!